浜島直子のインスタグラム(hamaji_0912) - 8月15日 09時35分

もしも息子が戦争に行くことになったらと仮定しましょう。
私の景色からは全ての色が無くなり、絶望の沼に足を取られるでしょう。
見るもの聞くもの、全てから温度と匂いが無くなり、息子を再び抱きしめることだけを夢みて、そのためだけに物を飲み込み便をする、ただの筒と化すでしょう。
私の乳を一生懸命吸った小さな唇は、戦場で何を叫ぶのでしょうか。
助けてくれと、懇願するでしょうか。
相手を脅し、威嚇するでしょうか。
おぞましいものを見せたくて、十月十日お腹に語りかけたわけではありません。
人の殺し方を教えたくて、抱きしめていたわけではありません。
私は君を好きなんだよと、君も誰かを好きになるんだよと、ささやかな日常のふとした仕草から伝えたかっただけなのです。
もしもう二度と君に触れられないのならば、私は何のために生きているのか、もう考える必要もなくなります。
どうか私から息子を取り上げないで。
世界中のお母さんから子供を取り上げないで。
大好きだよと直接伝えられるよう、柔らかな頬に触れられるよう、自分が自分でいられるよう、どうか人として当たり前の生活ができるよう、約束してほしいのです。
もしもう二度と戦争はしないと誓えないのであれば、世の中のお母さんたちはすでに戦場にいるようなものなのです。
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これは、2015年、「Yahoo！JAPAN 未来に残す戦争の記憶」で「あなたにとって戦争とは何ですか？」という質問に答えさせたいただいた、その時の私の答えです。
あなたにとって戦争とは何ですか？
改めて考えようとしなければそんなこと頭をかすめもしない、毎日なんて呑気に暮らしているんだと、そしてそれはとてもとても幸せなことだと気付かされました。
いいきっかけを与えてくださって、ありがとうございます。
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「Yahoo！JAPAN 未来に残す戦争の記憶」では、「未来へ伝えるみんなの思い」として今でも皆さんからの声を集めています。是非検索してみてください。
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今日という日にも感謝して。良い1日になりますように！
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