伊豆でのDJを終えた明くる朝、清々しい気候につられ、伊豆急下田からの帰り道にふと思い立って、小田原でぶらり途中下車してみた。 ふと立ち寄った銭湯は、訊けば創業82年の老舗との事。 ここに来て、「もうそろそろ出るぞー」という、あの、女湯とのやりとりを生で聞けるとは。 末永く営業を続けて頂きたい。 . きれいサッパリとした後、町をぶらっと歩いていると、ふと目に入ってきた提灯、どう見ても店構えに間違いがない。 何ともインパクトのある店名に、勇気を出して暖簾をくぐってみたものの、この早い時間から明らかに地元の方々の人いきれでムンムン。 一瞬たじろぎつつも、カウンターに滑り込むように座らせて貰う。店員さんもどことなく訝しげだ。 ひとまず酎ハイと赤貝をお願いし、所在無く壁のメニューを眺めたりしつつ、背筋を伸ばしチビリとやっていると、聞こえてくるところによれば、どうやら皆さん漁師の方々らしい。どおりで屈強な身体つきな訳だ。 . そして、やはり予想に違わず、とにかく肴が新鮮で美味い。そして安い。いわば此処は漁師町のオアシスといったところだろうか。 . 気付けば杯を重ね、気分良くなって来た頃合いに、隣の逞しく日焼けした男性が、このどう見ても完全なる一見さんに「なんでここに来た」的なところから言葉少な気にも話し掛けてきてくれ、最終的にはカウンターの皆さんがつい先日あったという地元のお祭の、御神輿のハイライト動画をアツい解説付きで何度も観せてくれる宴になっていった。 年配の重鎮の方からそのお祭りにまつわる町の歴史や、漁のあれこれ、その他にも色々な話を聞かせて貰って、とても良い夜になった。 . と、全くもって旅の締めくくりに相応しい最高の夜だったのだ。この時までは。 . そう、まさかこの後、完全一択で野営をせざるを得ない状況に陥る事になるなんて、誰一人として(というか僕がね)知る由も無かったのである。(つづく) #続かない

kubota_masahikoさん(@kubota_masahiko)が投稿した動画 -

クボタマサヒコのインスタグラム(kubota_masahiko) - 5月9日 22時34分


伊豆でのDJを終えた明くる朝、清々しい気候につられ、伊豆急下田からの帰り道にふと思い立って、小田原でぶらり途中下車してみた。
ふと立ち寄った銭湯は、訊けば創業82年の老舗との事。
ここに来て、「もうそろそろ出るぞー」という、あの、女湯とのやりとりを生で聞けるとは。
末永く営業を続けて頂きたい。
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きれいサッパリとした後、町をぶらっと歩いていると、ふと目に入ってきた提灯、どう見ても店構えに間違いがない。
何ともインパクトのある店名に、勇気を出して暖簾をくぐってみたものの、この早い時間から明らかに地元の方々の人いきれでムンムン。
一瞬たじろぎつつも、カウンターに滑り込むように座らせて貰う。店員さんもどことなく訝しげだ。
ひとまず酎ハイと赤貝をお願いし、所在無く壁のメニューを眺めたりしつつ、背筋を伸ばしチビリとやっていると、聞こえてくるところによれば、どうやら皆さん漁師の方々らしい。どおりで屈強な身体つきな訳だ。
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そして、やはり予想に違わず、とにかく肴が新鮮で美味い。そして安い。いわば此処は漁師町のオアシスといったところだろうか。
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気付けば杯を重ね、気分良くなって来た頃合いに、隣の逞しく日焼けした男性が、このどう見ても完全なる一見さんに「なんでここに来た」的なところから言葉少な気にも話し掛けてきてくれ、最終的にはカウンターの皆さんがつい先日あったという地元のお祭の、御神輿のハイライト動画をアツい解説付きで何度も観せてくれる宴になっていった。
年配の重鎮の方からそのお祭りにまつわる町の歴史や、漁のあれこれ、その他にも色々な話を聞かせて貰って、とても良い夜になった。
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と、全くもって旅の締めくくりに相応しい最高の夜だったのだ。この時までは。
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そう、まさかこの後、完全一択で野営をせざるを得ない状況に陥る事になるなんて、誰一人として(というか僕がね)知る由も無かったのである。(つづく)
#続かない


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2017/5/9

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