大野いとのインスタグラム(ohno_ito) - 3月11日 17時52分

揺れる線香のけむり。
ゆっくり上へと空へと上がっていく。
けむりの方向は、定まることは一度だってなかった。まるで私たちの心みたい。
震災から6年経ちました。
その6年の傍らで
どんな時でも、
人が笑うと、笑ってしまう
どんな時でも、
人が泣くと、悲しくなる
ああなんて人って単純なんだって思いました。
単純なのに、
人間は、
大きな大きな木の根っこのようなものが心にあるせいで、すぐに変わることができません。
その根っこが複雑な人ほど、
複雑な顔をしていて、自分と真剣に向き合おうとしてることをこの6年で知りました。
いつでも私は、自分が可愛くて、
昔の自分を一番大切にしていて、
だから人から何を言われようとも、
表面では笑っていながら、譲れないことを知りました。
だからいつも前に進まない。気がする。
変化がこわく、変われない。気がする。
変わらないのか、変われないのか。
震災でたくさんの方が一瞬にして亡くなったのに、毎日大切に生きようとたくさんの人が同じように思っていたのに
思えない今日です。
でも今日という日が来るたびに、そのことを思い出させてくれる今日という日は
とても感謝しなければいけません。
何気ない今日という日が、とても素晴らしいということをこの6年で知りました。

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