黒柳徹子のインスタグラム(tetsukokuroyanagi) - 12月17日 16時21分

昨日は、久し振りに映画を観た。
どうもビデオで映画が観れるようになってから、映画館とか試写室に行かなくなってしまった。
でも、一年に一本くらい「徹子の部屋」スタッフ全員で(ADさんも）「これっ！」と言う映画を観ることが恒例になってる。次週のゲストの打ち合わせを早く終わらせて、最終の回の映画をみんなで観る。
昨日見たのは、『マダム・フローレンス 夢見るふたり』これは、実際にアメリカであったお話で、大富豪の奥さんが凄く高い声が出るのだけれど、凄く音痴な歌姫。
私は、以前からマダム・フローレンスに興味があって、彼女が唄う本物のレコードを持っている。昔、よくやってた私のワンマンショーで、そのレコードを使って、出し物としてやってた。（モノマネのようなもの）。
この主人公を、メリルストリープがやっている。頭にティアラを付けたり、天使の羽を背負ったり、扮装も面白い。でも、映画はヒューグラントも出て、実際の話よりはドラマチックになっていた。
アメリカでは、フローレンス・フォスター・ジェンキンスと言ったら、大概の人が知っていてカーネギーホールのコンサートでは、私がニューヨークに勉強に行っていた時に、私の身元引受人だった音楽家の夫婦も「本当にチケットが、買えなかった」と、言っていた。
この話が遂に映画になった！ポップコーン💕を買って、スタッフのみんなと回し食べしながら観る映画。こんな楽しいことはない。
ティアラは、アメリカのお金持ちのパーティに行くと、本当に付けている人がいっぱいいる！私なんか、ティアラはエリザベス女王だけだと思っていたけれど、そうではないということを、ニューヨークの上流階級のパーティに出席して初めて知った。だからフローレンスが、ティアラをするのは当然。
昔、私が、うちでその本当のフローレンスジェンキンスのレコードをかけて聴いていたら、弟がドアを開けて「なんだ、お姉ちゃまが唄っているのかと思った！」と言われた。
アメリカの凄いところは、そんなに調子外れな音痴の人が、カーネギーホールで唄っても、評論家が誰も悪口を書かず、「彼女は楽しみを与えてくれる」などと書いていた。彼女は本当にそう思って唄っていて、みんなは何年も、そのステージを楽しんだ。
アメリカ人は、ユーモアを本当に愛する人達だなと、私はこの話をずっと面白いと思っていた。
この写真のティアラは、最近、私が見つけたもの。可愛い💕

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