ハミルのインスタグラム(haruhamiru) - 2月29日 16時57分
京都最後のアポイントは、
伝説の料理本「百味菜々」の著者・横山夫紀子さんを訪ねて行った。
お会いした事がない方をプライベートで会いに行きたいと思い、ご連絡するのはとても緊張する。
以前に松浦弥太郎さんのトークショーでこの本と横山さんの存在を知って、偶然にも、いや奇跡的にもこの本と出会えて、お手紙を頂き、私もすぐに手紙を出して、今回やっと会いにいった。
取材でもないし、ただ会ってお話ししてみたかった。だから、私はただご挨拶できて、少しお話し聞かせて頂くだけで良かった。
本に出会ったいきさつなど話して程よく落ち着いたところで、横山さんが「私は言葉が上手くないので、これをご用意しました。私の料理は体験して頂いた方が伝わる」と言われました。
今はほぼお料理のお仕事をしていらっしゃらないのに、凛とした漆器の上になんと横山さんが作られた料理が運ばれてきた。
鳥肌が瞼まで走った。
私が手紙に書いたルーシー・リーの事で、横山さんを知ったという経緯から、今回のお料理を考えてくださり表現してくださっていた。会った事もないわたしに向けて。
その時点で私の涙腺は崩壊でした。
その料理はルーシー・リーか良く作っていた洋服のボタンをイメージして、表現されていた。
お会いした瞬間から目頭が熱く熱くなってしまっていたが、泪が溢れて胸いっぱいいっぱいになって、震えました。 「今日は私なりのプレゼンテーションをお見せ致しますね」と言われて、そして、ここから組み上げていく所作。言葉が出ず、泪でいっぱいのわたしの目は釘付けです。
横山さんが「アーツ&クラフトなんです。」と静かに語られた。もう胸いっぱいで歯触りを感じ取って言葉も出ない。たぶん、出さなくっていいんだと横山さんが言いたかったのだと思う。「ただ感じ取る。。」 今回しつらえを頼んだ「みたて」の西山隼人さんと震える震える体験をして、私は泪が止まりませんでした。
会った事のない人までも「気にかける」事がおもてなし。
自分の今までの陳腐さを知った。
静かな静かな所作で頭を叩き破られる様な衝撃でした。
静かなる衝撃。
こんな体験した事がない。
千利休に会った人たちは、きっとこんな衝撃だったのでは。。。と感じるばかりです。
京都滞在、最後は体験した事がない衝撃で締めくくりました。来て良かった。
放心状態で新幹線に。
今振り返ってまた泪してる。
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2016/2/29