セソコマサユキのインスタグラム(sesokomasayuki) - 11月19日 12時16分
つい先日、7年ぶりぐらいに富山県で蛭谷和紙の唯一の職人として活動している川原くんから電話がありました。 「なんとなく」ってことだったので、近況など話しをして、またいつか会えたらいいね、なんて言ってその場は電話を切ったのだけど、その数日後、偶然にも同じ日に主張で福岡にいることが判明。なんと福岡で再会することに。
場所は福岡の友人が案内してくれたメチャウマな焼き鳥店。お互いに家族ができ、同じ仕事を続けていられることをまずは報告。僕が「自休自足」という雑誌で取材させてもらった当時はまさに駆け出しで、技術はあっても、どう生活の糧としていくか見えていないような状況でした。でも、聞けば建築資材として和紙を使ったり、Disneyのノベルティの製作をしていたり(Disney製作の動画もかっこいいので是非みてください→ http://d-japanclassics.jp/brand/kawahara/)、伝統工芸であることを意識しながらも彼らしい自由な発想で、和紙の可能性を切り開いていました。今では、この福岡にも講演の依頼で来ていたり、「情●大陸」のオファーが来てるとか来てないとかっていうくらいの活躍ぶりだそう。 「全国誌の取材はセソコさんの時が初めてで、あの時にかけてくれた言葉があるから、今があるんです」
先日の電話は「そろそろ何か恩返しできるんじゃないかと思って」くれたものだったそう。そう思っていてくれたことも、彼が和紙職人として活躍していることもとにかく嬉しくて、編集という仕事の奥深さと魅力を、改めて感じた夜でした。どんな言葉を贈ったかは、ここでは内緒にしておきましょうね。とにかく、技術も、生み出されるものの質も、彼の思いもすばらしくて、だからこそなんとか続けて欲しい、そう思ったのをよく覚えています。
夏は畑で楮を育て、極寒の冬に紙を漉く。楮から繊維を取り出し、トロロアオイの粘液と水を合わせて1枚、1枚。季節の移ろいの中で、すべての作業を一人で行う、あの富山での風景がありありと蘇ってきました。たくさんの人に彼の仕事に触れて欲しいと思っています。
HP http://www.birudan.net/top/
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2015/11/19