Shun のインスタグラム(totalfat.shun) - 10月13日 04時54分

桜庭和志 著『ぼく…。』 読了。

やっぱり好きだ、桜庭さん。
まえがきでの真っ直ぐな言葉にはウルっときた(T_T)
本編はとにかくリアルな回想記的内容で、自分が観に行った試合の事も書いてあって感慨深かった。

須藤元気さんの本にしてもそうなんだが、格闘家の言葉は非常に面白い。"interesting"的のそれと、"funny"的なそれの両義で。
元々は作家ではない職業なのでとにかく書いてる事が自由奔放（笑）なのに武道を極めた人種という事が手伝ってか(?)筋が通っていて、傲りがない(これ重要‼︎)。 僕はそんなにたくさん本を読むわけではないけど、たまに手に取って読んだ本が著者の自己顕示欲にまみれていたり、いちいち上から目線で偉そうだったりすると一気に読む気が失せる。書く側が必死になり過ぎて本質が伝わらないってやつなのかな？

その反面、元気さんや桜庭さんの文章はとにかく「余裕」があって言葉が優しい。そして棘もある。どーでも良い事やしょーもないギャグもバシバシ放り込んで来るんだけど、そのカウンターでもの凄く心に響くワードが刺さってきたりするのよね。さすがファイター、間合いを取るのが上手いです、紙の上でも！

常にファンを盛り上げることに徹する桜庭さんのスピリットには心が奮えた。そうか、だから僕はあの時この人のファンになったんだ！この気持ちはこれからもずっと変わらない。ファンです。

ps 僕は秋山成勲選手も大好きです。胸を張って応援します。

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