徳永有美のインスタグラム(yumi_tokunaga.official) - 10月28日 21時44分
「それでも、生きてゆく」
2011年のドラマ作品をようやく見終えた。
被害者と加害者が溶け合うような
こんなに壮大で苦しいドラマを初めて見たかもしれない。
このタイミングでこのドラマに出会った意味を感じながら
私が日々伝えていることや思っていることを反芻し
受け止めながら見進めた。
坂元裕二脚本の凄味は、心の逃げ場のない苦しい人が真っ当に荒れ狂い、絶望にもがく姿をつぶさに描き、見る人にまで逃げ場を与えないところ。
これでもか、これでもかと人の執念や残酷さをしつこく表現してくる。ひと息がつけない。
しかし、苦しい時間は拡がりをみせ、人間は生きてさえいれば、一筋の光に辿り着くのかもしれないということ、その光が微かであればあるほど尊く美しいことを教えてくれる。
日々、ニュースを伝えていて
「被害者と加害者」という言葉について考える機会が増えた。
先日インタビューしたイスラエル人の歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリも「歴史上、人々は被害者であり加害者であることがほとんどである事実を受け入れなければいけない」と話していた。
長い歴史の中で、皆それぞれが大切な人を奪われ
憎しみの連鎖に縛られていく。
何千年も続いてきたこの争いに光は見えるのか。
あのハラリですら、今はそのことを考える心のスペースがないのだと苦しんでいた。
そして今も、ガザ地区で必死に生き延びようとしている多くの人々は、生きるか死ぬかの苛烈な中で耐えている。
どちらも自らを被害者と信じる双方が手を携るということがどれだけ難しいことなのか。この悲しい衝突を毎日のように伝えていて、無力さと苦しさを感じる。
しかし無力さを感じるからといって、その現実に触れることが辛いからといって、目を背けてはいけないとも改めて強く感じている。蓋をしてはいけない。エネルギーのいることだけど、報じることに向き合い、伝える。そのために私は歳を重ねているのだとも思う。
そして、受け取ってくださった皆さんの心の中にそのニュースが芽生え、何かのきっかけに繋がれば幸いと思う。
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2023/10/28