eriのインスタグラム(e_r_i_e_r_i) - 10月17日 07時25分

オライビが10月10日の朝に亡くなりました

あの朝知らせを受けたときは
長期の付き添いになるかもしれないと
読みかけの本をひっつかんで走って家を出た
最後のお別れが目前にあることなんて
考えてなかったし
そしてこれを書いてる今ですら
彼女と死を結びつけるのは難しい

身体の不調と闘っていたこの期間だって
穏やかに食卓にすわり
抱き合って眠り
耳より情報を教え合い
椅子から転げ落ちるほど笑った

だから
まだこの状況が未消化のままで
オライビのお別れの会の準備のこと考えてるのに
あ、ねえ、あれどこやったっけ？
と当の本人にメッセージしようとしてしまう

悔しくて泣くことはあったけれど
1週間が経ってから
寂しくて泣けるようになってきた
それほど突然のことだった

わたしは彼女の一部であり
彼女はわたしの一部だった
我々がはじめて出逢った時に出た一言は
'やっと会えたね！！'だった
今世の地球で生きてて足りなかったものを
見つけた気がした

生きることの苦しさや様々な重力が
ふたりでいると
ふわふわと軽いものに思えた
えりがいれば大丈夫
オライビがいれば大丈夫

ふたりでいたら何でも楽しかった
ふたりでいたらとっても安全だった

家族と友人と恋人と猫がもたらす幸福をひとりで全部わたしに与えてくれる人

とてもストイックで真面目だった
神経質ではないが細やかだった
心配になるほど人に優しく
哲学的で姿は惚れ惚れするほど美しく
趣味がよくて
そしてとても愉快な人間だった

パンが好きなオライビなのに
最近はグルテンを抜いていてかわいそう
だったから今頃好きなパンを
わんさと食べてて欲しい
あと揚げ餅も

オライビは裁縫がへたっぴだからと
繕い物はわたしが担当してた
また穴があいたりやぶれたのとか
ためておいてくれたら私がやるから

もう
ん、あがと(ありがとう)
とか
来週はお山に帰るよ
とか
その場の環境音に共鳴する鼻歌とか
オライビの声の音が聴けないのがさみしい
えり、ってもう呼んでもらえないんだね

でも
オライビは心配性だから
なるべく彼女が安心できる自分になれるようにと思ってます

朝の光のきらきらや
たべものやのみもののおいしい味
猫のおなかのにおい
冷えたつまさき
くだらなくておもしろいこと

さまざまなものが
彼女へとつながってるのを感じる日々です
これがいつか像を結んで
わたしの中のオライビがまたひとつ
できあがっていくんだろう

オライビ
一番最後まで最高にかっこよかった！
愛してるこの世でもあの世でも
わたしはあなたのもの

もし
万が一さみしくなったら
最近アナンがわたしにつけたあだ名を思い出してね

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• olaibiolaibi