代官山 蔦屋書店 DAIKANYAMA T-SITEのインスタグラム(daikanyama.tsutaya) - 9月17日 18時49分


代官山 蔦屋書店 人文フロアでは、文学コンシェルジュ間室道子が一つのテーマにつき約40冊を選書するフェアを月替わりで開催中!その中で今回は、特におすすめの書籍を2冊ずつ、合計4冊をアシスタントの藤田がご紹介させていただきます👩🏻‍🎓

【文学コンシェルジュのオールタイム・ベスト〈2023年10月の巻〉】
代官山 蔦屋書店 文学コンシェルジュが新刊・既刊を問わず、面白い!と思った本を毎月紹介するコーナーです。何度もオススメしたいものもあります。44のラインナップをお楽しみください。

1.『万事快調(オールグリーンズ)』波木銅 文春文庫
「漂白された青春小説のステレオタイプ」をことごとくぶっ飛ばす前代未聞の仕上がり。面白いなあと思ったのは、学校の箱的役割だ。舞台はしけた北関東の町で、高校生たちには居場所がない。だったら学校でいろんなことをしちゃえばいい。たとえば、セックス、物騒なものを隠す、へんなものの栽培。いずれもほんらいなら自宅で、自分の部屋で、鍵かけてやりたいことだ。でも本書の少年少女たちにとって、家は安心できない場所。というわけで!!!どうなる、このてんまつ。痛快なデビュー作。

2.『八月の御所グラウンド』万城目学 文藝春秋
オススメは「十二月の都大路上下ル(かける)」。主人公は全国大会出場を勝ち取った高校女子駅伝部の1年生で、先輩たちをルンルン応援するつもりで京都にやってきたが、なんと「明日、出る」事態に。自分よりもっと記録のいい部員がいるはず、というほかに、彼女にはとんでもない弱点があった!バッチバチで始まった京都をかけめぐる攻防で、彼女は賢明に走りながら、目のはしっこで異様なものを見る。万城目さんお得意の、一所懸命な人は尊く、なおかつ笑える、というユーモア小説。きっと誰もが好きになる!

【食べる本】
食欲の秋!作家たちの食への偏愛、気難しい文豪も思わず顔がほころぶおやつの本、カレーの名店繁盛記からレストラン小説、洋食店殺人事件まで、読むとお腹がすく数々です!

1.『こんがり、パン』津村記久子、穂村弘ほか 河出文庫
夜中にお腹がすいて目が覚め、なんとか夢うつつのままハチミツを塗った食パンを食べようとする歌人の穂村弘、ただでさえ甘いフレンチトーストを小さく切り、新たに少しバターをのせ蜜でびしょびしょにしてフォークにさして差し出す男の行為を「幸福で殴り倒すような振る舞い」と呼んだ江國香織ほか、パンをめぐる香り豊かなアンソロジー。

2.『君がいない夜のごはん』穂村弘 文春文庫
いったん頭がカレーになってしまったら、どんな高級寿司に入っても舌がインドを求めてしまう。ところてんを箸1本で食べる友だちの家、GFにいちばん好きなチェルシーの味を聞かれて答えたところ、「ださい」と言われたなどなど、文字通り「食い違い」を描いたとてつもなく興味深く面白いエッセイ。

店頭では、上記含めすべてのブックリスト&コメントを収めた冊子を無料でお配りしています📚ご来店心よりお待ちしております。

開催期間:9/15~10/15日前後

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2023/9/17

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