銀座 蔦屋書店さんのインスタグラム写真 - (銀座 蔦屋書店Instagram)「アーティスト植田工による個展「Punctuation Marks」を店内アートスペースFOAM CONTEMPORARYにて、2023年8月26日(土)~9月12日(火)の期間に開催します。  植田工は東京藝術大学大学院美術学部美術解剖学を修了。その後、有名テーマパークのデザイン部門を経て、アーティスト活動を始めました。大学在学中に美術解剖学の非常勤講師だった脳科学者・茂木健一郎氏と出会い、そこから茂木氏に師事することとなりました。その中で、2012年に個展の機会を与えられたことが起点となり、絵描きとしての活動が始まったといいます。2017年に独立してからは、かつて従事していたアニメーションと芸術・アートを共存させながら、絵画、イラスト、デザイン、映像、コラムなど様々な分野で作品発表を続けています。 本展では、植田が過去に描いた絵に、新たな図像を重ね描くことで生まれた作品を中心に発表します。タイトルは、“句読点”という意味の「Punctuation Marks」と名付けました。植田は完成形を目指し描くのではなく、描く中で生まれる変化に身を委ね、時に即興的で偶発的な制作スタイルで筆を置きます。絵は描かれる中で変化し、また作品が完成した後も経年変化していくという前提の中で、作品はどのように存在するのか。絵に作家が耕す時間とストーリーを持たせることで、時代や時間の淘汰に耐える生命力のある作品を作り出しています。 今後、植田の作品はどのように変化し、存在し続けるのでしょうか。その変遷の一端を、ぜひ会場でご覧ください。  ~本展に寄せて~ ここ最近、絵画が先行するのではなく絵画とよばれる物が先行してある、というようなことが実感を持ってきました。ただの絵の具と支持体との掛け合わせの物が、どのように存在するのか。展覧会は作品の居場所探しのようにも思います。   ここ数年、発表した絵が手元に戻ってきてから、あとになってその絵に積極的に別の絵を描くことがあります。描き直すというよりも、新たに乗せるという具合です。   振り返ると、大学の卒業制作のときにすでにそのことを試してみていました。 首席になると、卒業制作の作品が大学の美術館に収蔵されると聞いて、何十年もひと目に触れず置きっぱなしにされたらけっこう経年変化もして、「ペンチメント =下絵の修正描き」が現れるんじゃないかということが脳裏を過りました。劣化を逆手に、敢えて最初から下絵に何かを仕込んで、何十年もしたら全然違う絵になってたら面白いなというイタズラで、スプレー描きした文字を隠すように上から女性の絵を描きました。   絶対に首席をとらねばと意気込んで朴訥とした絵を描きましたが、55人いる学生の中で自分はビリだったとのちに教授に告げられ、その絵もいまや行方知れずとなってしまいました。   高松塚古墳の壁画も、墓を開いた途端に酸化して絵の具が剥落してしまったというようなことを聞いて、人が見ようとした途端に逃げていってしまったことは残念なことのようで、美しいことなのではないかとも思えました。微かに残った痕跡にもとの姿を想うことこそ、人間の身の丈のように思えます。大事なものは隠され、そうそう見えるものではないのでしょう。   このたび出展する作品は描き重ねの作品と新たな1枚の絵とが展示されています。 いつかまた現れてくるかもしれない描き重ねた絵と、いつかまた変わっていくかもしれない絵です。   描くときはあまり考えずに描き始めます。絵の完成が先行しているわけではないので暗中模索で描き続けていると、現れては捕まえそびれ、描き進めると消えていき、それでもまだ描き進める、その連続する変化の中で、これかな?と思えたときに手を止めています。   変化し続ける中でいったん形をとどめますがそれもまたかならず変化していくので、物としてあり続けられる時間に何かが宿るような気がしています。絵の森の中で生命の種のようなものを探しています。  植田工  会期 2023年8月26日(土) - 2023年9月12日(火)※終了日は変更になる場合があります。 時間:11:00~19:00 ※最終日は18時まで 場所 FOAM CONTEMPORARY 主催 銀座 蔦屋書店 問い合わせ先 03-3575-7755  ▶詳細はこちら https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/35207-1009420804.html」8月30日 22時00分 - ginza_tsutayabooks

銀座 蔦屋書店のインスタグラム(ginza_tsutayabooks) - 8月30日 22時00分


アーティスト植田工による個展「Punctuation Marks」を店内アートスペースFOAM CONTEMPORARYにて、2023年8月26日(土)~9月12日(火)の期間に開催します。

植田工は東京藝術大学大学院美術学部美術解剖学を修了。その後、有名テーマパークのデザイン部門を経て、アーティスト活動を始めました。大学在学中に美術解剖学の非常勤講師だった脳科学者・茂木健一郎氏と出会い、そこから茂木氏に師事することとなりました。その中で、2012年に個展の機会を与えられたことが起点となり、絵描きとしての活動が始まったといいます。2017年に独立してからは、かつて従事していたアニメーションと芸術・アートを共存させながら、絵画、イラスト、デザイン、映像、コラムなど様々な分野で作品発表を続けています。
本展では、植田が過去に描いた絵に、新たな図像を重ね描くことで生まれた作品を中心に発表します。タイトルは、“句読点”という意味の「Punctuation Marks」と名付けました。植田は完成形を目指し描くのではなく、描く中で生まれる変化に身を委ね、時に即興的で偶発的な制作スタイルで筆を置きます。絵は描かれる中で変化し、また作品が完成した後も経年変化していくという前提の中で、作品はどのように存在するのか。絵に作家が耕す時間とストーリーを持たせることで、時代や時間の淘汰に耐える生命力のある作品を作り出しています。
今後、植田の作品はどのように変化し、存在し続けるのでしょうか。その変遷の一端を、ぜひ会場でご覧ください。

~本展に寄せて~
ここ最近、絵画が先行するのではなく絵画とよばれる物が先行してある、というようなことが実感を持ってきました。ただの絵の具と支持体との掛け合わせの物が、どのように存在するのか。展覧会は作品の居場所探しのようにも思います。

ここ数年、発表した絵が手元に戻ってきてから、あとになってその絵に積極的に別の絵を描くことがあります。描き直すというよりも、新たに乗せるという具合です。

振り返ると、大学の卒業制作のときにすでにそのことを試してみていました。
首席になると、卒業制作の作品が大学の美術館に収蔵されると聞いて、何十年もひと目に触れず置きっぱなしにされたらけっこう経年変化もして、「ペンチメント =下絵の修正描き」が現れるんじゃないかということが脳裏を過りました。劣化を逆手に、敢えて最初から下絵に何かを仕込んで、何十年もしたら全然違う絵になってたら面白いなというイタズラで、スプレー描きした文字を隠すように上から女性の絵を描きました。

絶対に首席をとらねばと意気込んで朴訥とした絵を描きましたが、55人いる学生の中で自分はビリだったとのちに教授に告げられ、その絵もいまや行方知れずとなってしまいました。

高松塚古墳の壁画も、墓を開いた途端に酸化して絵の具が剥落してしまったというようなことを聞いて、人が見ようとした途端に逃げていってしまったことは残念なことのようで、美しいことなのではないかとも思えました。微かに残った痕跡にもとの姿を想うことこそ、人間の身の丈のように思えます。大事なものは隠され、そうそう見えるものではないのでしょう。

このたび出展する作品は描き重ねの作品と新たな1枚の絵とが展示されています。
いつかまた現れてくるかもしれない描き重ねた絵と、いつかまた変わっていくかもしれない絵です。

描くときはあまり考えずに描き始めます。絵の完成が先行しているわけではないので暗中模索で描き続けていると、現れては捕まえそびれ、描き進めると消えていき、それでもまだ描き進める、その連続する変化の中で、これかな?と思えたときに手を止めています。

変化し続ける中でいったん形をとどめますがそれもまたかならず変化していくので、物としてあり続けられる時間に何かが宿るような気がしています。絵の森の中で生命の種のようなものを探しています。

植田工

会期 2023年8月26日(土) - 2023年9月12日(火)※終了日は変更になる場合があります。
時間:11:00~19:00 ※最終日は18時まで
場所 FOAM CONTEMPORARY
主催 銀座 蔦屋書店
問い合わせ先 03-3575-7755

▶詳細はこちら
https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/35207-1009420804.html


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