偕成社のインスタグラム(kaiseisha_pr) - 6月20日 12時00分
【6月の新刊】数々の受賞に輝く名作絵本『ぼくは川のように話す』のコンビがおくる、注目の最新刊!『おばあちゃんのにわ』(ジョーダン・スコット 文/シドニー・スミス 絵/原田 勝 訳)
ぼくのおばあちゃんは、もとはニワトリ小屋だった家にすんでいる。毎朝、お父さんの車でおばあちゃんの家にいくと、おばあちゃんは庭でとれた野菜をつかって、朝ごはんをつくってくれる。長いあいだ食べものがなくてこまったことがあるおばあちゃんは、ぼくが食べこぼしたオートミールをひろいあげると、それにキスして、ぼくのおわんにもどす。
雨の日には、おばあちゃんはゆっくり道を歩く。それはミミズをつかまえるため。ぼくたちは、つかまえたミミズをおばあちゃんが野菜を育てている庭にはなつ。いつも、2人でそうしていた。おばあちゃんがあの家を出るまでは……。
本作は、著者であるカナダの詩人、ジョーダン・スコットの祖母との思い出がもとになっています。
ポーランドからの移民で、あまり英語がうまくしゃべれないおばあちゃんと「ぼく」は、身ぶりや手ぶりで、そして、さわったり、笑ったりして、いいたいことを伝えあいます。言葉にたよらない2人の親密さを描くシドニー・スミスの情感あふれる絵が、懐かしい記憶を呼びさまして胸を打ちます。ぜひ実際にお手にとってご覧ください。
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2023/6/20