KIKIのインスタグラム(kiki_campagnepremiere) - 6月1日 14時59分

小川哲著 『地図と拳』 第68回直木賞受賞作 本の厚さもさることながら 壮大なスケールの物語 ーー日露戦争前夜から第2次世界大戦までの半世紀、満洲の名もない年で繰り広げられる知略と殺戮。（帯より）

今ある地図に空白は（たぶん）なくて むろん 空想の島が描かれるていることもない それだけ聞くと なんだか夢がないようだけれど でも空白の地図があった当時 その地図をいかに埋めるかは 土地の争奪戦であり 戦いが起こる原因でもあったのだと思うと 複雑な気持ちになる とはいえ そればかりではなく 本書に登場する中心人物たち 細川や須野 息子の須野明男らは 白紙の地図に夢を書きこもうとする

今ある地図に空白はないけれど 物語ることは描いてあることがすべてではない 描かれるまでには 幾度となく描き直されているということを改めて認識する そしてまた 満洲という場所にあった歴史（消されてしまった歴史も含め）を 本書に描かれる地図を通して知ることなった 須野明男を逆さから読むと オケアノス 著者らしい思いつきにも嬉しくなる #わくい図書館 #キキ図書館 #地図と拳 #小川哲

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