オクイシュージのインスタグラム(shujiokui) - 4月9日 19時25分

観てきました。
シアターコクーン「シブヤデマタアイマショウ」
日頃は何を見に行ってもまともな感想や批評めいたことはほぼしない自分ですが、いまだ興奮してるので、珍しく感想を文字に残しておきます。

お世辞や贔屓目抜きで
ヤバいくらいの傑作でした。
構成には隙がなく、観客を楽しませ続けることに特化したバランスがとられ(これは理屈じゃなく本当に難しい)。
キャスト(特にメインキャスト)は押し過ぎず押しなさ過ぎずの配置となっており誰ひとり嫌味がなく絶妙(各々の人格の成せる業)。
ゲストゾーンも前回「シブヤデアイマショウ」ではやや感じた置いてけぼり感と妙な長さを、村杉蝉ノ介氏をポンコツMCに置くことで完璧に解消、というかむしろここで跳ね上がる展開にもなってた(大好物)。
勧進帳は前回も楽しかったが今回は後東ようこの作り込みが際立っており、前回を凌駕する面白さに昇華してたのにはぶっちゃけ想像を上回っておりました。
そしてアンサンブルのミュージカル俳優たちなくしては成し得ない歌物のあのクオリティ。
CG全盛前の頃「少林サッカー」見て『こんなCGの使い方があんのか!?」と衝撃受けたのと同様の感覚が湧き起こった(ひたすら笑った)。
うっとりラジオショーの流れからのひとつの到達点のようにも感じた。

正直、舞台を見に行ってもさほど声を出すタイプではないのだけど、今回はのっけから大声で笑わされてしまいました。
そして「笑う」という衝動が「感動」に繋がるという最高の結末。
高校生の時、学校サボって大阪から東京きて300人劇場でSET見た時以来の衝撃(当時YMOと「サーヴィス」というボイスコントアルバムをSETが出しててそれが好きでどうしても見たかったのだ)でした。

これは出たかった！と一瞬思いもしましたが、いや、観客席から見たからこそ沢山のことを感じられたのだと。
出る側でなく、見る側で正解なのだと。
しみじみそう思うステージでした。
皆さん圧巻。これに尽きる。

これでしばし休館のシアターコクーン。
その間に次世代の才能を生み出す「コクーンアクターズスタジオ」も始まる。
自分も講師陣のひとりとして
どこかのだれかに衝撃を与えるような俳優を一人でも多く見出さねばと奮闘を誓うのでありました。

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