職人.comのインスタグラム(shokunincom) - 4月4日 21時54分


【濱田庄司記念益子参考館】

栃木県芳賀郡益子町の焼き物、「益子焼」。益子焼は、益子焼と共に関東を代表する焼き物の一つである「笠間焼」の修行をしていた大塚啓三郎が、江戸時代末期に窯を築いたことに始まるといわれています。以来、優れた陶土を産出することや、東京に近いことなどから、主に日用の道具の産地として発展を遂げました。

現在も多くの窯元や陶器店が立ち並ぶ益子ですが、民藝が好きな方にはぜひ訪れてほしい場所があります。陶芸家・濱田庄司が長い時間をかけて国内外で蒐(しゅう)集した、陶磁器、漆器、木工、金工、家具、染織、その他工芸品を、自邸の一部を活用する形で展示・公開した濱田庄司記念益子参考館です。

「用の美」に着目した、柳宗悦や河井寛次郎らと民藝運動を創始したことでも知られる濱田庄司。1920年にバーナード・リーチと共に渡英し、イギリスで陶芸家としての活動をスタートさせました。帰国した翌年の1924年には益子に移住し、民藝運動を推めるかたわら、地元の職人たちに大きな影響を与え、益子焼は「芸術品」としての側面も持つようになりました。のちに自身の活動の軌跡を「京都で道をみつけ、英国で始まり、沖縄で学び、益子で育った」と振り返っています。

濱田庄司記念益子参考館には、今年の3月の終わりに初めて訪れました。濱田庄司の作品、また、自身の作品が負けたと感じたときの記念として購入し、制作の糧に身辺において親しんだ蒐集品に加え、彼が実際に作陶し、次々と代表作を生み出していた制作の場、ロクロ、登窯などが当時のまま残されており、間近で見ることができたのは嬉しい驚きでした。自然豊かな館内で、春の気持ちいい風に吹かれながら、彼の作ったもの、蒐(あつ)めたもの、暮らしの一部であった制作の場などを見て回り、田舎の健やかな暮らしを愛した濱田庄司の世界観に触れることができたような気がしています。

益子について調べると、濱田庄司記念益子参考館のほかにも気になる美術館、陶器やアンティークのお店、ギャラリー、パン屋さんなどが次々と見つかり、都内からの日帰りでは時間が足りないほどでした。毎年ゴールデンウィークと秋に開催され、多くの人が集まる益子陶器市もまもなくですが、あえて時期をずらして混雑を避け、ゆったりと益子を楽しんでみるのもおすすめです。

濱田庄司記念益子参考館
https://mashiko-sankokan.net/
益子町観光協会
http://www.mashiko-kankou.org/

@職人.com

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2023/4/4

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