木暮栄一さんのインスタグラム写真 - (木暮栄一Instagram)「大阪で CUBISMO GRAFICO FIVE と共演させてもらった時に、初めてツネさんと会った。　連れて行ってもらった焼肉屋では、最初にオーダーした生ビールを来た瞬間に飲み干して「すいません、おかわり〜」と、周りの皆を笑わせていた。 ”ハイスタのツネさん” を目の前にしてガチガチに緊張していた僕たちを和ます気遣いだったのだと思う。そういう人だった。　それから何度かライブでも一緒になったけど、どちらかと言えばクラブで会うことの方が多かった。　新旧のダンス・ミュージックをアナログ・レコードだけで繋いでいくツネさんのDJは、とてもクールだった。　シゲの誘いで３人でKORGにお邪魔したこともあった。道中ずっと運転していた僕に「運転いつでも替わるから！」と何度も声をかけてくれたのを覚えている。　その帰りには僕の妻の実家でもある中華料理店で飯を食った。　次の日も、シゲが当時住んでいた ”THE ・学生の部屋” みたいなアパートの一室で鍋を食った。謎の２日連続食事会。その鍋にゲスト参加した友達のDJは福岡から引っ越してきたばかりで、上京のきっかけとなったハードな身の上話を、ツネさんは僕よりよほど真剣に聞いていた。その後二人で酒の飲めないシゲのコーラにウィスキーをこっそり混ぜたら、一口飲んですぐに寝てしまったので、やりすぎましたね〜と皆で笑って、明け方の路上で別れた。　先日の□□□ x the band apart のイベントでは、僕とせいこうさんのバックで1曲、素晴らしいドラミングを披露してくれた。僕のドラム・セットを使ってもらったのだけど、自分のセットとは思えない音量感、だけどうるさくはないという、技術と蓄積がないとできないプレイだった。　　僕の周りには素晴らしい人間がたくさんいて、しかし、その人たちと共有している時間をリアルタイムで噛みしめ切れない自分は、ぬるま湯に浸かって生きていると言えるのかもしれない。今生の別れはすぐ隣、と理解しているつもりでも、実感を伴わせて日々を過ごすのはとても難しい。誰かとの別れ際に「また飯でもいきましょう」と言って、行った試しはない。　そういえばいつか温泉の話になった時、「刺青を隠す用の絆創膏？いっぱいあるから今度あげるよ〜」と言って、次会ったタイミングで本当にたくさん持ってきてくれましたよね。僕は忘れてたのに。　ツネさん、ありがとうございました。」3月6日 18時33分