石黒彰さんのインスタグラム写真 - (石黒彰Instagram)「一昨日、昨日と『ブラッドメルドー with 東京フィルハーモニー交響楽団@オペラシティ』に行ってきました。メルドーは過去、ピアノソロ、ピアノトリオと観ており、今回はオーケストラの共演と否が応でも期待が高まります。初日は1部はバッハ with オーケストラ。2部はブラッド・メルドー：ピアノ協奏曲という構成。1部はオーケストラのみの演奏の後、ブラッドがピアノソロで主題を引き継ぎインプロヴァイズするという構成。これが自分には?で、少し残念な気持ちになりましたが、この日のピークは2部の彼自身のピアノ協奏曲にありました。これが強烈に素晴らしかった！彼はそのピアノのトーンからヨーロピアン的プレイヤーだなと思っていましたが、この作風は正にアメリカ的でアーロン・コープランドを思い出してしまいました。アンコールのピアノソロも完璧！あまりにも感動したので、行く予定では無かった二日目は実は当日券を買って入りました。これがまた最高の席で、彼のピアノを後方2階から見下ろせる位置！1部はブラッド・メルドー：ピアノソロ。2部はブラッド・メルドー：ピアノ協奏曲の構成。この日は最初から感動しっぱなし。席のおかげで長年謎だったその独特の奏法の秘密も少しだけ垣間見ることが出来ました。手は10度も軽く届くほど大きかったです。また彼の奏法を特徴づける同音オスティナートは、左手の親指と小指で使い分けながら、ベースラインと内声のアルペジオを弾いていました。ソフトペダルやベース音の最後を伸ばすためソステヌートペダルも多用。インプロヴァイズのアイディアもジャズの枠を大きく飛び越えながらも、グルーヴは全く崩れません。前日と同内容の2部は席のおかげでこちらは全て書き譜と確認。iPadを使ってペダルでスイッチングしていましたね。しかしこんなオーケストレーションまで出来てしまうのには本当に驚きしかありません。その芸術性の高さやポテンシャルも含め、正に本当の”天才”なんだと思います。次回来日したら是非また観に行きたいと思います😊。」2月7日 17時08分