干場義雅のインスタグラム(yoshimasa_hoshiba) - 11月21日 11時58分


【引き算を学んだバッグの女王】

お洒落には引き算が大切なことを学んだのが、このエルメスの「バーキン」です。船旅でモナコに寄港するたびに立ち寄るお店「Le Dressing Monaco(ル・ドレッシング・モナコ)」で購入したヴィンテージものです。

10年前に買ったこちらは、“ヴァシェット・グレネ・アルデンヌ”という雄牛レザーを使っています。廃盤となった素材で、型押しの班が均一に施され、カッチリとした固めの質感が特徴です。大きさは40cm。バーキンは基本的に女性用なので、男が持つには、これくらいのサイズがないとバランスが悪いかなと。

そもそも「バーキン」というバッグは、エルメスの当時の会長ジャン=ルイ・デュマが、機内で隣り合わせたイギリス人女優ジェーン・バーキンのために作ったもの。母親になったばかりのバーキンのニーズを満たすために作られています。

ちなみに「バーキン」の原型とでも言える「オータクロア」は、20世紀の初め、自動車や旅行への関心に先立って誕生したエルメス初の最も歴史のあるバッグです。

鞍と乗馬用ブーツを収納して運ぶためにデザインされ、高さがあり(=haut)、ストラップ(=courroies)がついていることから「オータクロア」と名付けられました。

馬から車へ。自動車の普及に従い「オータクロア」は馬具用バッグから理想的な旅行用バッグへと変身を遂げることになるのです。

Le Dressing Monacoは、高級ブランドのリサイクルショップなんですけど、日本とはちょっとレベルが違うんです。何が違うって、コンディションがムチャクチャ良いし、価格も良心的。

社交イベントが多い土地柄だからでなんでしょうね。セレブが一度使っただけで服やらバッグやらを持ち込むことも多いそうです。しかもレディスだけじゃなく、メンズ向けの店もある。モナコに行ったら絶対行ってみて下さい。

行くと必ず掘り出し物に出会えるんです。とにかく、これはお買い得でした。値段は内緒ですが、日本じゃなかなかこの価格では手に入らないと思います。そんなわけで、いまじゃあ船旅取材でモナコを訪れるたびにスタッフ一同、揃ってここを訪れるのが定番になっています。最近は、なかなか行けなくなってしまいましたが……。

この「バーキン」を買ってから、お洒落の引き算を学んだような気がします。存在感があるものを一点入れると、他のアイテムをシンプルにしないとバランスが悪い。だから、あえて白シャツとグレーのスーツにこれを合わせたり、白シャツにブラックデニムに合わせたり……。

なんでもない格好なのに、バッグは「バーキン」というほうが良いんです。それ以外のアイテムもお洒落を頑張っちゃうと、コテコテのこれ見よがしになってしまってカッコ悪いですから。

時間をかけて学んだことなんですけど、お洒落は引き算こそ大事。若い時は特に、自分でも気付かないうちに盛り過ぎになっていましたが、そういった頑張りは不要。普通が良いんです普通が。男はシンプルで王道なほうがいい。

後生大事に綺麗なまま使うより、使い込んで味が出てくると格好良くなります。デニムやブーツなんかと一緒ですね。

ということでミニマルワードローブでは、黒船時計古酒店扱いのヴィンテージの「バーキン」が数点、再入荷しました。探されている方はお早めに!

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2022/11/21

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