小柴綾香のインスタグラム(ayakakoshiba) - 11月14日 04時07分


📸2022.08.02

ブランデンブルク門のすぐ近くにあるMemorial to the Murdered Jews of Europeは、ホロコーストにより虐殺されたユダヤ人犠牲者に捧げる記念碑で、地下には資料館もある。
19,000㎡の敷地(サッカー場2面分)に、2711基のコンクリートブロックがマトリクス状に林立し、その間を人が歩く事ができる。

ベルリンの壁崩壊後の1994年にコンペ形式で、約500案の中から決まったというこの造形は、ニューヨーク在住の建築家・ピーター・アイゼンマンによるもの。石のブロックの隙間は1人しか歩けない幅で並び、どこまでも続く上に床面も歪んでいる。足を踏み入れると、たちまち終わりのない不安感に包まれる。
しかしそこを抜けると、人々がブロックの上に腰をかけてランチを楽しんだり、観光客がセルフィーを撮りまくったりしているから面白い。記念碑はベルリンの人々の生活の一部になっている。

これまで記念碑は、悲惨な歴史を継承しながらも、常に人々の議論の中心となってきた 。
例えば2017年には、アートプロジェクト「Yolocaust」によるアート作品(強制収容所の収容風景と記念碑ではしゃぐ観光客の投稿のコラージュ写真)が発表され、大きな話題となった。

社会に問い続ける記念碑の存在こそ、真のパブリックアートに感じる。

そもそも、ドイツの中心・ベルリンに、自国の歴史の暗部を象徴するパブリックアートを設置する当時の政府の姿勢も興味深い。そして現在それがベルリンのランドマークとして国民、観光客から愛されているのだから、
やはりアートのパワーは偉大だ。


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2022/11/14

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