大塚咲のインスタグラム(otsukasaki_) - 5月12日 20時02分


「裸」SAKI OTSUKA

私たちは裸で出会った。

彼女に初めて会ったのはAV現場で、私は彼女が自分よりめずらしく背が低いのと私が年上の役だったために彼女を年下だと思い込んだ。
話してみたら芸歴は同じくらいであったし、年齢は彼女の方がちょっとだけお姉さんだった。それに気が付いたのは深夜0時をまわった頃だ。いまさら年上扱いもおかしいだろうと態度を変えることはしなかった。

まだ彼女は売れっ子ではなくて、休憩時間に堂々と布団を敷いて寝る私に驚いたらしい。私の方こそ「私、スタッフもやれるんです!」と現場のスタッフたちに堂々と名刺を配る彼女に驚いたのを覚えていあの日、この子はこの業界でどっしりと生き続けるタイプの人だと感じた。
当時はご法度だった女優間の連絡先交換も彼女にとっては無関係のようで、連絡先を聞かれたことから友人関係がスタートした。

AV女優になる理由は人それぞれだ。だいたいの子が流されるままに業界入りするわけだけど、彼女はそうではなく自らこの仕事を選んだ。自分から業界に入っていく子にはわりと濃い理由がある。人生色々なわけで、それぞれの背景があるものだ。
彼女の理由はかなりあっぱれだ。性的嗜好を満たすためにこの仕事をしたかったと話す彼女からは明るさが溢れている。

引退を決めたと同時に写真を始めた私はセルフポートレートを撮った。セルフポートレートは私にとって人生をなぞる作業であり、自画像としてのストレートな表現である。他人を撮るときは撮影テーマが存在するか、その被写体への何かしらの興味が湧かないと撮らない。どんな人か、どんな人生か、内側では何を考えているのだろう、とか。
友人として近い距離で彼女を撮影したいと思ったのは、彼女という存在が謎だったからでもある。彼女は常に「川上ゆう」というキャラクターを演じようとしている風でもあったし、本当はどんな人なのかと私だけではなく周囲からも思われるようなところがあった。

素なんて、他人には見せないものだから撮りたいなんて思わなかった。
業界に生きる仲間としてその姿を追えたなら、AV女優という人間の記録として面白いと思った。そして、それが業界にいた私の最後の裸の仕事なのではないかと思った。

彼女は川上ゆうとして生きている。
私は大塚咲として生きている。

そういう関係性で撮影した10年。
いまだに彼女は現役で、業界では濃すぎるくらいの大きな存在である。

「裸という素直な姿で人生を楽しんでいる人、それが彼女だ」と私は思う。

SAKI OTSUKA

🟦『裸/川上ゆう写真集』出版記念 SAKI OTSUKA写真展🟦

展示期間 6月4日〜12日
開場時間 12:00〜20:00 (最終日は19:00終了)
場所   芳賀書店6階(東京都千代田区神田神保町2丁目7芳賀書店ビル)

アーティストとして活動するSAKI OTSUKA(大塚咲)が、10年間に渡り親友である女優・川上ゆうのプライベートを撮り続けた集大成となる写真集『裸/川上ゆう写真集』の出版を記念して、芳賀書店6階にて写真展を行います。関連イベントも多数!!
会場で発売される100部限定版写真集は早いものがちです!
写真や限定シーツも販売します。なかなか見れない写真もかなりあるはず!_____________________________________________

出版社
@tokyokirarasha

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2022/5/12

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