澤田かおりさんのインスタグラム写真 - (澤田かおりInstagram)「母の日によせて。  子供の頃から 「きちんと学を持ち自立すること。 誰かをアテにしなくても生きられる女になりなさい。 しっかり稼ぎなさい」 と念仏のように唱えてきた母。  聞けば母も祖母から同じように 念仏を唱えられて育ったそうで、 相撲と焼酎に目がないじいちゃんを上手く手のひらで転がしながら土地を何筆も転がしていたのも頷ける。  今思うとあの念仏は、 満足に義務教育も受けられなかったばあちゃんを 奮い立たせてきた言葉だったのかもしれません。  丑年の祖母と丑年の母はとにかく勝気で よく怒鳴り合いの喧嘩をしており、 同じく丑年ながら気が小さめの私は テーブルの上に立って泣きながら仲裁していたけれど、 翌日同じテーブルを挟んでガハガハ笑う二人を見て、 女ってなんか強えぇなと幼心に感じていたものです。  シングルマザーとして私を育てた母は、 超多忙なはずなのに学校の行事は欠かさず参加し、 何かの集合写真を見ては 「あんたが一番華があるよね♪」 とかマジな顔で言ってみたり、 彼氏と長電話でもしようもんなら 鬼の形相で乗り込んできたりするくらいには 筋金入りの親バカでありながら、 学問や音楽に対してはすごく厳しい人でした。  ちゃんと稼いで自立しろという割には 「音大じゃなくて普通の大学の英文科に行って カタギな仕事に就きたい」と言う私に大反対したり、 20歳で初めて参加したとあるプロデューサーの仕事でエラい目に遭いアメリカから泣いて電話した時も 「こんな事で泣くならやめちまえ! 業界はそんな生ぬるい場所じゃないんだ!」 と説教されたり、 25歳でバイトを全て辞め音楽一本に絞った時も 激励の言葉はおろか 「私があんたの歳の頃にはこれくらいは成功してた」 とかマウント張ってきたりして (この非情マウンティングは30になるまで続いた) なんかこの人の理想に追い付くってしんどいな、 と感じていました。 全て、エンターテイメント界という荒波で生きていく筋肉をつけさせる為のムチだったんだろうけど、 正直、もっとアメをくれよ、と思ったものです。 親なんだから少しは無条件に褒めてくれればいいのに。と。  でも、もうさすがにシャレにならんくらい無理、 死にそう、とまで追い詰められた時には、 いつでも必ず素晴らしい言葉をくれました。  泥々でぺしゃんこになったプライドや自己肯定感を さっと拾い上げて、洗って、乾かし、 またフカフカに戻してくれる力を母は持っていて、 だから私は安心して生きられているんだなと思ったりします。  あ、図らずも追悼っぽくなってきてしまったのですが すみません、母は超元気です。笑  ステージに立ち、歌い、 人と関わるのが生き甲斐の母にとって 受難の一年であることに間違いないですが、 なんとかその中にも光を見つけようと模索している母を見ると、 幼い頃に感じたあの「女って強えぇな」が蘇ります。  そしてそんな私も実は今月母になります。  祖母の代から丑、丑、丑、と続き、 新たに4代目の丑女がモゥ〜まもなく誕生する予定です。 おかげさまでギリギリまで仕事は続けられておりまして、 ここまで大きなトラブルもなく順調に来られた事に本当に感謝しております。 これもひとえに関係各位の皆さん、 そしてすでに空気の読めるお腹の娘のおかげです。  フリーランスの身ながらお休みを取ることが不安で、 家族に「私の気持ち分かんのか!」などとダル絡みした日もありましたが(女性ホルモンの大暴れ) 今までの自分とこれまでのお付き合いを信じて、 新たな風に吹かれながらより一層真摯に音に向き合っていくのみだと感じています。  我が子の写真あげまくり系アーティストになる自分は想像できないばかりかむしろそうなるのはちょっと、、と思っているクチではあるのですが、 可愛さ余ってうっかりキャラ変することも考えられます。 その時は察してください。笑  長文にお付き合いいただいた皆さんありがとうございました。 全ての母に敬意と感謝を込めて。  そして、お母さんアイラブユー  #mothersday」5月9日 10時22分 - kaorisawada

澤田かおりのインスタグラム(kaorisawada) - 5月9日 10時22分


母の日によせて。

子供の頃から
「きちんと学を持ち自立すること。
誰かをアテにしなくても生きられる女になりなさい。
しっかり稼ぎなさい」
と念仏のように唱えてきた母。

聞けば母も祖母から同じように
念仏を唱えられて育ったそうで、
相撲と焼酎に目がないじいちゃんを上手く手のひらで転がしながら土地を何筆も転がしていたのも頷ける。

今思うとあの念仏は、
満足に義務教育も受けられなかったばあちゃんを
奮い立たせてきた言葉だったのかもしれません。

丑年の祖母と丑年の母はとにかく勝気で
よく怒鳴り合いの喧嘩をしており、
同じく丑年ながら気が小さめの私は
テーブルの上に立って泣きながら仲裁していたけれど、
翌日同じテーブルを挟んでガハガハ笑う二人を見て、
女ってなんか強えぇなと幼心に感じていたものです。

シングルマザーとして私を育てた母は、
超多忙なはずなのに学校の行事は欠かさず参加し、
何かの集合写真を見ては
「あんたが一番華があるよね♪」
とかマジな顔で言ってみたり、
彼氏と長電話でもしようもんなら
鬼の形相で乗り込んできたりするくらいには
筋金入りの親バカでありながら、
学問や音楽に対してはすごく厳しい人でした。

ちゃんと稼いで自立しろという割には
「音大じゃなくて普通の大学の英文科に行って
カタギな仕事に就きたい」と言う私に大反対したり、
20歳で初めて参加したとあるプロデューサーの仕事でエラい目に遭いアメリカから泣いて電話した時も
「こんな事で泣くならやめちまえ!
業界はそんな生ぬるい場所じゃないんだ!」
と説教されたり、
25歳でバイトを全て辞め音楽一本に絞った時も
激励の言葉はおろか
「私があんたの歳の頃にはこれくらいは成功してた」
とかマウント張ってきたりして
(この非情マウンティングは30になるまで続いた)
なんかこの人の理想に追い付くってしんどいな、
と感じていました。
全て、エンターテイメント界という荒波で生きていく筋肉をつけさせる為のムチだったんだろうけど、
正直、もっとアメをくれよ、と思ったものです。
親なんだから少しは無条件に褒めてくれればいいのに。と。

でも、もうさすがにシャレにならんくらい無理、
死にそう、とまで追い詰められた時には、
いつでも必ず素晴らしい言葉をくれました。

泥々でぺしゃんこになったプライドや自己肯定感を
さっと拾い上げて、洗って、乾かし、
またフカフカに戻してくれる力を母は持っていて、
だから私は安心して生きられているんだなと思ったりします。

あ、図らずも追悼っぽくなってきてしまったのですが
すみません、母は超元気です。笑

ステージに立ち、歌い、
人と関わるのが生き甲斐の母にとって
受難の一年であることに間違いないですが、
なんとかその中にも光を見つけようと模索している母を見ると、
幼い頃に感じたあの「女って強えぇな」が蘇ります。

そしてそんな私も実は今月母になります。

祖母の代から丑、丑、丑、と続き、
新たに4代目の丑女がモゥ〜まもなく誕生する予定です。
おかげさまでギリギリまで仕事は続けられておりまして、
ここまで大きなトラブルもなく順調に来られた事に本当に感謝しております。
これもひとえに関係各位の皆さん、
そしてすでに空気の読めるお腹の娘のおかげです。

フリーランスの身ながらお休みを取ることが不安で、
家族に「私の気持ち分かんのか!」などとダル絡みした日もありましたが(女性ホルモンの大暴れ)
今までの自分とこれまでのお付き合いを信じて、
新たな風に吹かれながらより一層真摯に音に向き合っていくのみだと感じています。

我が子の写真あげまくり系アーティストになる自分は想像できないばかりかむしろそうなるのはちょっと、、と思っているクチではあるのですが、
可愛さ余ってうっかりキャラ変することも考えられます。
その時は察してください。笑

長文にお付き合いいただいた皆さんありがとうございました。
全ての母に敬意と感謝を込めて。

そして、お母さんアイラブユー

#mothersday


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2021/5/9

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