林信行さんのインスタグラム写真 - (林信行Instagram)「恵比寿映像祭は明日21日(日)まで 第13回となる恵比寿映像祭、NADiff a/p/a/r/tでのかじおかみほさんの展覧会だけ先に行っていたが、メイン会場となる東京都写真美術館も覗いてきた。 さまざまな感情が交錯するコロナ禍につけられたテーマは「映像の気持ち」。  恵比寿映像祭、東京都写真美術館の展示は、毎回、一番最初、リュミエール兄弟の作品やゾートロープなどの展示から始まっているのが良い。今回、地下に展示されているAIを使った映像技術なども含め「映像」の原点がここにあり、1つの地続きの歴史文脈を感じることができる。  今回は、その歴史的な展示のすぐ横、最初の展示が松本力さん。素朴で、子供の頃に感じていた繊細さを思い出させてくれる、ノスタルジックな雰囲気を感じさせる手描きのパラパラアニメーション作品を手掛ける松本力さんの作品を初めて見たのは森美術館の会員イベントだった。オルガノラウンジが提供する曲も雰囲気にマッチしてすぐに大好きになった。  一番、気になっていたのが藤堂高行さんの「SEER」。人間に似せたヒューマノイドはリアルになればなるほど、どこかに不気味さを感じるという「不気味の谷」の問題を乗り越えた「SEER(Simulative Emotional Expression Robot)」は、肌の色も性別も感じさせない外観ながら、心が通い合うかのような感覚を感じさせる作品。2年くらい前から世界中の様々な展覧会に引っ張りだこだったが、コロナ禍の直前にヨーロッパを列車移動中に藤堂さんが盗難に遭いバッグが盗まれ大事なSEERが盗まれ、その後、無事にバッグごと返ってきてたという事件があった。既に海外でのいくつかのイベントへの登壇も決まり、まさにここから上り調子というところで襲ったコロナ禍。藤堂さんとしては大変、苦労も多いだろうが、おかげで海外で引っ張りだこ過ぎて、日本で見る機会が減っていたSEERを人数制限のかかった東京都写真美術館で、しかも、おそらくこれまでで一番美しい什器でじっくり見られるのは少し嬉しい。  そのSEERの展示のすぐ前には、北村穣さんらが手掛けたMomen of Bloom。手渡されたiPod touchを、絵にかけられた写真に向けると、描かれた花が画面上で咲くというAR作品。ちょっと面白いのは、コレ、iPhone黎明期でにテレビなどでも散々話題になったセカイカメラを作った人たちが作っていること。2008年頃のiPhoneのテクノロジーは、まだ稚拙でARと言っても、そこまですごいことができなかったが、数年前のiPod touchほどの力があれば、ほとんど表示位置がズレないリアルなAR体験ができるんだ、と改めて驚かされます。本の上に、星の王子さまの登場キャラクターが出現してアニメーションをする作品も素敵でした。  James WHUTNEYのLapisは個人的に好きな作品。1966年製作で、やはり、あの時代のサイケデリックな少しトリップできそうな精神に作用する作品や表現は、知識や情報偏重の今、改めてもう少し見直されてもいいんじゃないかと思います。  そして地下では機械学習で描かれた絵など、最新テクノロジーを前面に押し出した映像作品がいくつか。  我々が日々、ポケットに入れて持ち歩くようになった映像のここまでの歩みや、これからの進化が、我々の気持ちをどう動かすのか考えさせてくれる展覧会でした。  入場時にもらうYEBIZO MEETS PAPERに他の会場の展示も紹介された地図が載っているので、できるだけ早めの時間で見て、他の会場も見に行ってもらいたいです(私はNADiff a/p/a/r/tしか行けてないけど)  #YEBIZO #恵比寿映像祭 #東京都写真美術館」2月20日 16時24分 - nobihaya

林信行のインスタグラム(nobihaya) - 2月20日 16時24分


恵比寿映像祭は明日21日(日)まで
第13回となる恵比寿映像祭、NADiff a/p/a/r/tでのかじおかみほさんの展覧会だけ先に行っていたが、メイン会場となる東京都写真美術館も覗いてきた。
さまざまな感情が交錯するコロナ禍につけられたテーマは「映像の気持ち」。

恵比寿映像祭、東京都写真美術館の展示は、毎回、一番最初、リュミエール兄弟の作品やゾートロープなどの展示から始まっているのが良い。今回、地下に展示されているAIを使った映像技術なども含め「映像」の原点がここにあり、1つの地続きの歴史文脈を感じることができる。
 今回は、その歴史的な展示のすぐ横、最初の展示が松本力さん。素朴で、子供の頃に感じていた繊細さを思い出させてくれる、ノスタルジックな雰囲気を感じさせる手描きのパラパラアニメーション作品を手掛ける松本力さんの作品を初めて見たのは森美術館の会員イベントだった。オルガノラウンジが提供する曲も雰囲気にマッチしてすぐに大好きになった。

一番、気になっていたのが藤堂高行さんの「SEER」。人間に似せたヒューマノイドはリアルになればなるほど、どこかに不気味さを感じるという「不気味の谷」の問題を乗り越えた「SEER(Simulative Emotional Expression Robot)」は、肌の色も性別も感じさせない外観ながら、心が通い合うかのような感覚を感じさせる作品。2年くらい前から世界中の様々な展覧会に引っ張りだこだったが、コロナ禍の直前にヨーロッパを列車移動中に藤堂さんが盗難に遭いバッグが盗まれ大事なSEERが盗まれ、その後、無事にバッグごと返ってきてたという事件があった。既に海外でのいくつかのイベントへの登壇も決まり、まさにここから上り調子というところで襲ったコロナ禍。藤堂さんとしては大変、苦労も多いだろうが、おかげで海外で引っ張りだこ過ぎて、日本で見る機会が減っていたSEERを人数制限のかかった東京都写真美術館で、しかも、おそらくこれまでで一番美しい什器でじっくり見られるのは少し嬉しい。

そのSEERの展示のすぐ前には、北村穣さんらが手掛けたMomen of Bloom。手渡されたiPod touchを、絵にかけられた写真に向けると、描かれた花が画面上で咲くというAR作品。ちょっと面白いのは、コレ、iPhone黎明期でにテレビなどでも散々話題になったセカイカメラを作った人たちが作っていること。2008年頃のiPhoneのテクノロジーは、まだ稚拙でARと言っても、そこまですごいことができなかったが、数年前のiPod touchほどの力があれば、ほとんど表示位置がズレないリアルなAR体験ができるんだ、と改めて驚かされます。本の上に、星の王子さまの登場キャラクターが出現してアニメーションをする作品も素敵でした。

James WHUTNEYのLapisは個人的に好きな作品。1966年製作で、やはり、あの時代のサイケデリックな少しトリップできそうな精神に作用する作品や表現は、知識や情報偏重の今、改めてもう少し見直されてもいいんじゃないかと思います。

そして地下では機械学習で描かれた絵など、最新テクノロジーを前面に押し出した映像作品がいくつか。

我々が日々、ポケットに入れて持ち歩くようになった映像のここまでの歩みや、これからの進化が、我々の気持ちをどう動かすのか考えさせてくれる展覧会でした。

入場時にもらうYEBIZO MEETS PAPERに他の会場の展示も紹介された地図が載っているので、できるだけ早めの時間で見て、他の会場も見に行ってもらいたいです(私はNADiff a/p/a/r/tしか行けてないけど)

#YEBIZO #恵比寿映像祭 #東京都写真美術館


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2021/2/20

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