松浦勝人のインスタグラム(max_matsuura) - 11月15日 23時10分


今思えば、相当に怖いことをやっていたんだなと思う。それ以前から、ユーロビートの楽曲を集めてCDにして売るということをやってきて、3枚出して1枚はヒットしなければ会社が潰れるという状況で仕事をしてきた。当時は、怖さを感じている余裕もなく、やらなければ仕方がないという気持ちだった。僕は「ヒットするに決まっている」と信じ切っていた。ほんと、よく売れたよね。まぐれが続いたとしか思えない。
課長から部長、取締役になり、会長、相談役まで上り詰めた島耕作と僕は、まったく違う世界を生きている。僕にとって漫画は、そんな知らない世界を覗き見るものだったのかもしれない。
最近、「なんでこんなに暇があるんだろう」と思って、以前と働いている時間を比べてみたら、たいして変わっていなかった。暇になったのではなく、暇を感じる時間が増えたということらしい。日付感覚も曜日感覚もなくなりつつあるけど、それでも自分のスケジュールを見ると、忙しさは以前と大差ない。コロナ禍とリモートワークとCEOの退任。この3つがいっぺんに起ったため、気持ちがまだ切り替えられていないのだと思う。
今までは、役員会議でも議事進行をしなければいけなかったし、意見をまとめたりもしなければならなかった。でも、CEOでなくなり、一取締役となった今は、進行や取りまとめをしなくてもいい。それが、こんなに楽だとは思わなかった。ほとんどがウェブ会議になっているので、画面越しに内容を聞き、自分の思ったことだけを発言する。会議に参加する心構えが、以前とはまったく違う。
例えば、休日に予定していた釣りが、天候が悪くて中止になる。CEOだった頃は、その空いた時間に仕事や考えごとをしていた。でも今は、時間を持て余す。時間を持て余すという経験を今までしたことがなかった。だから、自分のなかで暇感が膨らんできているのだと思う。
その暇な時間に、最近は小説を読んでみたりしている。意外に面白い。内容は他愛もない話。ある男が定年退職をして、奥さんから煙たがられるので、用もないのに街に出てみたら、ある女性と出会って……みたいな話。でも、それに感じるところがある。何かの役に立ったり、ヒントになったりすることは、ビジネス書ではなく、漫画や小説のなかに見つけることが多かった気がする。
漫画に関しては、EXILEのHIROが薦めてくれたものをよく読んでいた。彼の感性はわかっているので、だいたい僕にとっても面白い。でも、HIROも忙しくなって、漫画を読んでいる時間がなくなってしまった。それで僕も自然に読まなくなっていった。もちろん、漫画は嫌いじゃない。ただ、たくさんありすぎて自分では選べないだけ。
でも、社長からCEOの時代、僕が漫画を読まなくなった理由は、それだけではない。自分のリアルな人生の方が、漫画以上に楽しいことがあり、つらいこともあった。リアルな世界の振れ幅があまりにも大きすぎて、漫画よりも面白かったのだと思う。ひと区切りついた今、仕事を離れて普通の人と同じように、エンタテインメントを楽しめるようになりたい。

#maxmatsuura
#masatomatsuura
#maxmasa
#松浦勝人 
#avex #ldh #platinumproduction
#avexartistacademy #avexcreativefactory
#maria


[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する

2,548

27

2020/11/15

松浦勝人を見た方におすすめの有名人