偕成社のインスタグラム(kaiseisha_pr) - 10月5日 12時01分
【今週のおすすめ】10月4日のNHK「日曜美術館」で特集された絵本作家・田島征三さんの代表作、『しばてん』『ふきまんぶく』『とべバッタ』
一目みれば心を奪われてしまう、力強いエネルギーに満ちあふれた絵と文章。数多くの絵本を手がけてきた絵本作家・田島征三さんの代表作といえる3冊の絵本をご紹介します。
◆『しばてん』(1971年初版)
むかし土佐に住んでいたとされる妖怪「しばてん」。みなしごの男の子・たろうは、しばてんの生まれかわりではないかと疑われてしまい、村から追い出されてしまいます。
ページごとに異なる色使いで、大胆に描かれた絵からは、たろうや村の人々のほとばしる感情があふれます。人間の業について、深く考えさせられる一冊です。
◆『ふきまんぶく』(1973年初版)
夏の夜、山の上で、ふきちゃんはたくさんのふきの葉っぱに出会い、一緒に遊びます。そして秋が来て冬になり、冬が終わりかけたころ、ふきちゃんがふたたび山を登ると、そこには……。
舞台になった東京の日の出村では、ふきのとうのことを「ふきまんぶく」と呼ぶのだそう(まんぶくはまんじゅうのこと)。ふっくら丸い顔で「ふきまんぶく」と呼ばれているふきちゃんと、本物のふきまんぶくとの、優しい交流が描かれます。
◆『とべバッタ』(初版1988年)
茂みの中で、さまざまな天敵に囲まれ、怯えながら生きていたバッタは、ある日そんな生き方がつくづくいやになり、茂みを飛び出しました。
襲いかかってきた天敵たちをけちらし、めちゃめちゃにして跳ぶバッタ。高い雲をひきやぶったとき、下へ下へと落ちはじめますが、そこで初めて、使ったことのない4枚の羽をはばたかせ、自分の行きたい方へ、高く高く飛んでいくのでした。
小さなバッタの世界が力強く描かれ、気持ちが晴れやかになる作品です。
田島さんの絵本では、一冊ごとに、さまざまなテーマで「生」が表現されています。そのエネルギーは今も健在。2020年7月の最新作『つかまえた』では、忘れられない少年の日の原体験を描いています。代表作から最新作まで、田島さんのあふれるエネルギーに、ぜひふれてみてくださいね。
#しばてん #ふきまんぶく #とべバッタ #田島征三 #日曜美術館 #土佐 #妖怪 #ふき #ふきのとう #日の出村 #バッタ #偕成社 #kaiseisha #公式アカウント #絵本 #児童書
[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)
>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する
490
2
2020/10/5