樋口真嗣のインスタグラム(higuchishinji) - 9月30日 17時09分
扮装統括の柘植さんの故郷は長野県の山ぶかい街だ。
去年、作品展が開催されたときに4時間ぐらい高速を飛ばして行った。この町で柘植さんが生まれ育ち世界へ飛んでいったのかと思うと深い感慨に耽ったけど、そばが美味しかった。
そんな街で、多分一番美味しいと思われるそばが届いたのでさっそく作って食べた。
作るといっても沸騰したお湯にそーっと、そばを入れて一分間、優しくゆがくだけなんだけど、この一分がここ最近で一番緊張した一分だった。
その驚くほど短い賞味期限の殆どがそば由来というほどのデリケートな状態で届けられている。ガサツに扱えばボロボロと崩れてしまうのだ。
時間が来たらこれまたそっと浅い笊で掬って軽く水に当てる。
勢いよい水流でもきっとばらばらになってしまうだろう。
とにかく、優しく、そっと。
低温で届いたパッケージに同梱されていたジュレ状のスープに真空パックされた茄子と瓜と鹿を盛り付けて完成。
すごく美味しいそばが作れたような気になって嬉しくなるけど、自分がやったのは湯掻いて冷やしただけ。
それでもなんか上手になったように錯覚して蕎麦をすすりながらそば名人になった気分だ。
シンプルな味が何重にも重なっているスープや、捕れたて焼きたての状態で密封された鹿肉のグリル、驚くべき甘みの茄子やウリが漬けこまれた香の物の旨味、自分は盛り付けただけなんだけど、もう人生を山に捧げ。山と一体になった求道者の心持ちになる。
これが山の味なのか!
俺たちは山の事をどのぐらい知っていたというのだ。
山うめえ。
山すげえ。
山やべえ。
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2020/9/30