GQ JAPANのインスタグラム(gqjapan) - 5月29日 12時43分


【A MESSAGE OF HOPE(連載:希望へ、伝言)】 Vol.26 栗野宏文──「柔らかい鎧」を楽しく着て生きる

この様な状況であるからこそ洋服を楽しく、きちんと選んで着ることは大切だと思う。
ユナイテッドアローズ・栗野宏文さんからのメッセージ

「僕は洋服屋です。『不要不急』の対象と分類されており、それは今は仕方ないとも思いますが、一方で、音楽や演劇や美術の様に『ひとのDignity』に関わるものとして、洋服を選んで着ることはとてもたいせつなことだと信じています。マトモな食べ物と同様にきちんと選んで服を着る行為は『柔らかい鎧』だと、特に最近思います。

今年の1月から3月に3回、パリに滞在しました。いつもの様に、地下鉄とバスと徒歩で街を巡って仕事していましたがアジア人差別やハラスメントには一度も遭遇しませんでした。それはアジア人に見える以前に誰か(この場合、クリノ)だったからだと思います。

自分で選んだ服を着て堂々としていることは「柔らかい鎧」となり、ある意味、そこに見えないバリヤーが張られる、のではないでしょうか?これからも、また、この様な状況であるからこそきちんとして堂々と、楽しく洋服を着て生きていこうと思います。

また、かつて不安と嫉妬と羨望は幻想であると結論した時がありました。“部屋の隅のオバケ”は自分で生み出したものである、という意味です。巷間言われている新型コロナウィルス感染者への差別とは、自己の恐怖の裏返しでしかなく、その不安を打ち消すためのマイナス・エナジーが差別でしょう。過剰に怯えること、流言飛語や陰謀論に左右されることは、ウィルス以上に深いダメージを自分に与えます。
流言飛語や陰謀論はもっと危険なウィルスです。本当にCOVID-19に負けたくないのであれば、つまらない差別をしないこと、ですね。そうすればもっと強い自分で居られます」

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#私たちはどう生きるか
#栗野宏文
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2020/5/29

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