冨手麻妙さんのインスタグラム写真 - (冨手麻妙Instagram)「『アンチポルノ』園子温監督2017年公開  Kyoko from 〝ANTIPORNO〟  Kyoko is my most favorite role❤︎ ANTIPORNO is a 2017 Japanese movie directed by Sion Sono  今でもわたしの名刺のような作品。 わたしの目標だった『園子温監督の映画で主演をやる』というのを叶えた作品です。  日活ロマンポルノのリブートプロジェクトとして製作が決まり、女優がヌードになることや10分に一度の絡みがあること、ある一定の条件をクリアすれば、あとはぜんぶ監督のオリジナルで作品を作れます。  わたしは日活ロマンポルノが最も盛り上がっていた時代を生きていませんが、きっと当時は今みたいに、ネットで簡単にポルノを見ることもできなかったし、わざわざ映画館へ足を運ぶことでやっと出逢えるものだったと思います。まさにロマンがあるものというか。  そんなロマンに溢れていたものをこの時代(当時は平成)につくるということ、ポルノというものも時代の流れと共に変わって行っているということ。  園子温監督以外にも、日本を代表する名だたる監督たちが同じ条件で日活ロマンポルノを撮ったのですが、 それぞれほんとうに全く色が違くて、多種多様な平成のポルノの形になっていました。 『アンチポルノ』はそんな多種多様な中でも、特に特殊だったと思います。  なにが特殊かって、ロマンポルノの条件であるヌードというのはもちろんもちろん満たしてるんですけど、  女性が〝脱がされる映画〟ではないんです。なんなら素っ裸から始まり、服着始めちゃう映画。  ポルノの世界において、当たり前のようになっているのは、女性が〝脱がされる〟ということ。 自分でみずから脱ぐんではなく、誰かによって脱がされているんです。  アンチポルノでは、わたしが演じる主人公、京子は一切脱がされない。  みずから脱ぐんです。そこにある裸には意思があって、自分自身が選択している裸なんです。  わたしが10代の頃にグラビアアイドルをやっていて受けた悔しさや、男性からの心無い言葉とか、そういう苦しい思いを、わたしは自分の言葉で表現できずにいました。 消費されていく苦しさ、悔しさ、発狂しそうなくらい自分の中にあるのに、それをどう伝えたらいいかわからなくてモヤモヤしている10代がありました。  けど、映画と出逢って、園子温監督と出逢って、この作品に出て、京子という役を与えられて、  10代の頃にずっと感じていたもどかしさを、京子を通してぜんぶ叫んでぶつけることができたと思ってます。 〝脱がされてたまるか。〟って。  役が憑依するとよく言います。役に役者が憑依して、自分自身ではない全くの別の人間になることだと思いますが、アンチポルノは、わたしが京子に憑依したのではなくて、京子がわたしに憑依したというか、京子という役を肉体を借りて、自分自身の怒りや悔しさをぶつけていた、ような感じです。  撮影が終われば、役は自然と抜けていくものだけど、京子はわたしのなかにまだ存在しているし、この先もずっと、一緒だと思います。  この映画は2017年の映画で、今2020年とは違う時代でした。女性の意見を発する場も、堂々と発する女性も、今よりは少なかったと思います。少なかったというよりか、わたしみたいに、想いをぶつけられずもがいてる人が多かったと思います。  わたしは女性なので、この作品では主に女性としての意見だったり想いをメインに発する作品でしたけど、 女性に限らず、いろんな人間が、性に対して色々もどかしく生きていたと思います。  公開当時、ものすごい賛否両論ありました。 日活ロマンポルノを愛し、ロマンがあったあの頃のようなポルノ映画を求めて観に来た人が、アンチポルノを見て途中でブチ切れて映画館を出て行ったっていう話も聞きました。笑  こんなのポルノじゃねえ💢という酷評もたくさん見ました。 〝アンチ〟ポルノって最初っから言ってるじゃんね😏  でもこの映画で、女性が主体性を持って生きていくということや、女性に限らず生きづらいこの世界で、自分自身で選択するということ、生きるためにもがき続けるということ、 すっごく勇気をもらったり救われたという声もたくさん貰いました。  わたしも、救われました、この映画に。  2020年の今、世界が変わってしまった今、みんながどんな風にこの作品を見て思うのか、知りたいです。ぜひこっそり、感想聞かせてくださいね。  #アンチポルノ #antiporno #sionsono #amitomite #筒井真理子 さん #marikotsutsui #日活ロマンポルノ #film #movie」4月29日 18時52分 - amitomite

冨手麻妙のインスタグラム(amitomite) - 4月29日 18時52分


『アンチポルノ』園子温監督2017年公開

Kyoko from 〝ANTIPORNO〟
Kyoko is my most favorite role❤︎ ANTIPORNO is a 2017 Japanese movie directed by Sion Sono

今でもわたしの名刺のような作品。
わたしの目標だった『園子温監督の映画で主演をやる』というのを叶えた作品です。

日活ロマンポルノのリブートプロジェクトとして製作が決まり、女優がヌードになることや10分に一度の絡みがあること、ある一定の条件をクリアすれば、あとはぜんぶ監督のオリジナルで作品を作れます。

わたしは日活ロマンポルノが最も盛り上がっていた時代を生きていませんが、きっと当時は今みたいに、ネットで簡単にポルノを見ることもできなかったし、わざわざ映画館へ足を運ぶことでやっと出逢えるものだったと思います。まさにロマンがあるものというか。

そんなロマンに溢れていたものをこの時代(当時は平成)につくるということ、ポルノというものも時代の流れと共に変わって行っているということ。

園子温監督以外にも、日本を代表する名だたる監督たちが同じ条件で日活ロマンポルノを撮ったのですが、
それぞれほんとうに全く色が違くて、多種多様な平成のポルノの形になっていました。 『アンチポルノ』はそんな多種多様な中でも、特に特殊だったと思います。

なにが特殊かって、ロマンポルノの条件であるヌードというのはもちろんもちろん満たしてるんですけど、

女性が〝脱がされる映画〟ではないんです。なんなら素っ裸から始まり、服着始めちゃう映画。

ポルノの世界において、当たり前のようになっているのは、女性が〝脱がされる〟ということ。
自分でみずから脱ぐんではなく、誰かによって脱がされているんです。

アンチポルノでは、わたしが演じる主人公、京子は一切脱がされない。

みずから脱ぐんです。そこにある裸には意思があって、自分自身が選択している裸なんです。

わたしが10代の頃にグラビアアイドルをやっていて受けた悔しさや、男性からの心無い言葉とか、そういう苦しい思いを、わたしは自分の言葉で表現できずにいました。
消費されていく苦しさ、悔しさ、発狂しそうなくらい自分の中にあるのに、それをどう伝えたらいいかわからなくてモヤモヤしている10代がありました。

けど、映画と出逢って、園子温監督と出逢って、この作品に出て、京子という役を与えられて、

10代の頃にずっと感じていたもどかしさを、京子を通してぜんぶ叫んでぶつけることができたと思ってます。 〝脱がされてたまるか。〟って。

役が憑依するとよく言います。役に役者が憑依して、自分自身ではない全くの別の人間になることだと思いますが、アンチポルノは、わたしが京子に憑依したのではなくて、京子がわたしに憑依したというか、京子という役を肉体を借りて、自分自身の怒りや悔しさをぶつけていた、ような感じです。

撮影が終われば、役は自然と抜けていくものだけど、京子はわたしのなかにまだ存在しているし、この先もずっと、一緒だと思います。

この映画は2017年の映画で、今2020年とは違う時代でした。女性の意見を発する場も、堂々と発する女性も、今よりは少なかったと思います。少なかったというよりか、わたしみたいに、想いをぶつけられずもがいてる人が多かったと思います。

わたしは女性なので、この作品では主に女性としての意見だったり想いをメインに発する作品でしたけど、
女性に限らず、いろんな人間が、性に対して色々もどかしく生きていたと思います。

公開当時、ものすごい賛否両論ありました。
日活ロマンポルノを愛し、ロマンがあったあの頃のようなポルノ映画を求めて観に来た人が、アンチポルノを見て途中でブチ切れて映画館を出て行ったっていう話も聞きました。笑

こんなのポルノじゃねえ💢という酷評もたくさん見ました。 〝アンチ〟ポルノって最初っから言ってるじゃんね😏

でもこの映画で、女性が主体性を持って生きていくということや、女性に限らず生きづらいこの世界で、自分自身で選択するということ、生きるためにもがき続けるということ、
すっごく勇気をもらったり救われたという声もたくさん貰いました。

わたしも、救われました、この映画に。

2020年の今、世界が変わってしまった今、みんながどんな風にこの作品を見て思うのか、知りたいです。ぜひこっそり、感想聞かせてくださいね。

#アンチポルノ #antiporno #sionsono #amitomite #筒井真理子 さん #marikotsutsui #日活ロマンポルノ #film #movie


[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する

1,979

64

2020/4/29

冨手麻妙を見た方におすすめの有名人