野口健さんのインスタグラム写真 - (野口健Instagram)「今週も八ヶ岳縦走。ヒマラヤ遠征前には八ヶ岳に通い歩き込むのがいつものお決まりパターン。下界にいると新型コロナの話題ばかり。2月下旬から4月までの仕事はほぼキャンセルとなり、ならば、その時間をヒマラヤに向けて有効に使おうと山籠り。しかし、昨日、八ヶ岳で「ネパール政府により5月ど全ての外国人の観光ビザ発給停止」との知らせが…。やはりそうなったかと。覚悟はしていたが、やはり、ガックリ。先週から色々な情報が飛び交っており、勿論、ネパール大使館にも確認していて「新型コロナへの感染症状がみられない」との診断書があれば入国OKとの情報も。実際に数日前には、その診断書でエベレストを目指している日本人登山家が無事にネパール入りできたとの知らせに「よし！」と喜んでみたり。しかし、その直後に海外メディアによる報道で「ネパール政府は全ての外国人への観光ビザ発給の停止」と報じられ。うちのスタッフがすぐにネパール大使館に訪れたらネパール大使館も「その情報を報道で知っただけで本国の外務省からまだ連絡がない」と。大使館員としばらく話をしていたまさにその時に本国から「ビザの発行停止」の連絡が入り、正式にダメになりました。ネパール政府も大混乱していたのでしょう。エベレストを含め他の山やトレッキングもこの春は全てクローズするとのこと。我々、ヒマラヤ遠征を控えている山屋からするとショックは大きいですが、しかし、医療体制が不足しているネパールで新型コロナの感染が広がればイタリアでの被害どころではないだろう。4月はネパールにとっても最大の観光シーズン。特に登山隊にとっては。このシーズンをクローズするって事はネパールの経済に与えるダメージは計り知れない。クライミングシェルパたちにとっては年間収入の大半を失うことなる。故にネパール政府もギリギリのギリギリまで判断を下す事に躊躇し苦悩された事でしょう。僕らネパールを愛する者としては「自国民をコロナから守る」としたネパール政府の判断を尊重したい。いや、しなければならないと思っている。残念は残念。しかし、アメリカや特に爆発的に感染が拡大している欧州の状況からして、これはもうしゃあない。初の6000Mを目指しトレーニングをしていた絵子さんも大きなショックを受けていましたが、ヒマラヤは逃げない。チャンスも逃げない。気持ちを次に切り替えてやるしかない！春のヒマラヤはなくなりましたが、しかし、ヒマラヤのために空けてあった時間を有効に使いたい。さてさて、絵子さんとどの山に挑戦をするのか。数日以内に結論をだしたい。ヒマラヤに繋がるような挑戦をするぞ〜！ #野口健#野口絵子#野口健親子登山」3月14日 10時27分