マンチカンズTVのインスタグラム(studio_singa) - 9月3日 01時01分
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小説「人生を変えた猫」
続きは
munchkins.jp
でもお読みいただけます
=第8話「ママ猫メル」=
2012年、我が家に2匹目のマンチカン、「メル」がやってきました。
メルは脚長マンチカン。それはそれは天真爛漫で、初日こそ警戒していましたが、すぐに家中を駆けずり回るようになりました。
ぐれおじさんはいつものように優しく面倒をみてくれました。
ゆき姐はメス猫の在り方を教えているようで、優しくしたり、制裁を加えたり。
ティオパパも、最初こそ「シャーッ」と言っていましたが、すぐにメルを気に入ったようでした。
そして、メルが少し大きくなると追い回すようになりました。
ところが、毎回返り討ち。
メルの猫パンチで追い返されます。
メルは、明らかに先住のティオを下に見ておりました。
なんでこんな上下関係が生じたのか不思議だったのですが、ひとつの仮説は、
「足が長い方が優位」
というものです。
ぐれおじさんもゆき姐も、メルとは仲良し。メルも本当の親同様に懐いていましたから。
とはいえ、短足猫はこの時点でティオパパだけでしたから、この仮説の実証はまたあとのお話になります。
まあ、いずれにしても、ティオパパの弱さを見て
「あぁ、この2匹は夫婦にはならないかな」
そう思っていました。
しかし、ティオパパの愛は人間の予想を超えていました。
何度も何度めげずにメルにアプローチ。
そして、メルが生後半年を超えた頃、我が家の2階の猫部屋から、メルのいつもと違った鳴き声が聞こえて来ました。
ティオの愛が成就したようでした。
第8話 完
=第9話「ティオの自立」=
短足マンチカンのティオが、足長のメルに惚れ込んで以来、ティオは少し大人になったようで、僕やぐれおじさんに甘える頻度が減ったような気がしました。1人の男になったということなのでしょうか。相変わらずはしゃいでいるメルや、仲良く見守ってるぐれ、ゆき姐をよそに、ティオは1人で遊んでいたり、タイミングをずらして僕に遊んでとせがんできたりしていました。自然なことなのでしょうが、僕は少し可愛そうだなと感じていました。
そんな中、ぐれおじさんはたまに寄っていって気にしてくれていました。最後の最後までティオがぐれおじさんのことを慕っていたのは、そんなぐれおじさんの尽きることのない愛情のおかげだと思います。特にティオは臆病なところがあるから、ぐれおじさんがいなかったら、家族の中に馴染んでいなかったかもしれませんね。
そんな成熟期の変化もありつつ、ティオパパはメルママにアプローチを続けていました。でも、どうしても短足だから、足長のメルと愛し合うのは少し大変そうでした。短い足を精いっぱい踏ん張りながら、必死に食らいついてメルを後ろから抱きしめようとする様子は、申し訳ないけれど滑稽な姿でした。
僕は正直、
「頑張ってるけど、子供、出来ないかもね」
そう思っていました。
そして、およそ2ヶ月後、
なんとなく、メルが最近太ってきたなと思うようになり、最初は特に気にしていなかったのですが、ある日、ふと、「ん?まてよ、、まさか、、」という気持ちが生じて、病院に連れていったのです。そこで、衝撃の事実が告げられたのでした。
第9話 完
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2019/9/3