鹿野淳のインスタグラム(sikappe) - 7月17日 00時07分

今年のKESEN ROCK FESが終わった。
この種山という、「近くで放牧している牛が狂ったりノイローゼになるから、ある程度の音量以上は出さないでくれ」と懇願されている場所での10回目の開催だった。

震災の前年に初めて行ったが、こんなにも無茶苦茶でこんなにも面白くてこんなにも上手く行きそうなのに上手く行っていないフェスに出逢ったのは初めてで、主催側にプロが1人もいないことを含め珍奇なフェスに無性に惹かれた。

ただ翌年の震災からこのフェスはただの珍奇なフェスではなく、大船渡と陸前高田と住田町のロック馬鹿がやっている珍奇なフェスに周りの捉え方が変わった。勿論僕もそうだ。

震災前から最高にイルで人間臭くてロックしかないフェスだったが、そこにやってやるとか、誰かと自分のためとか、出来るかな？ではなくやりたいからやる、という強さや底力がこのフェスや開催している奴らの中に芽生え、ケセンロックは生きるため、生き抜くために必要な、アホみたいに自由で笑えるアホみたいなフェスとなった。

沢山の小さな子供が遊びに来ていた。あいつらはきっとこのフェスが始まってから、震災が起きてから産まれた子たちだったが、最高にイカしたキッズばかりで、あんなキッズが1人でも多く、この山を登ってアホになって、アホみたいに最高なロックバンドのロックを喰らって欲しいと思った。
そんなアホなフェスはケセンしかないから、これからもKESEN ROCK FESTIVALをよろしくお願いします。

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