古本新乃輔さんのインスタグラム写真 - (古本新乃輔Instagram)「‪長文です。先日、「彼女は安楽死を選んだ」という、ある意味、問題提起な番組がNHKで放送されました。況や、日本のメディアもやっと「安楽死」をテーブルに載せた、といったところでしょうか。この番組を発端に、 SNSが少し騒しくなっているようで。思った通り、番組に対して、痛烈な批判をしている方々がいる。取材を受けたご家族への批判をする方々もいる。そして、逆な考えの方々も結構、いる。でも、動揺している、という方々が大半のようで。この反響があるだけで、この番組の意義はあったのかも知れません。そんな自分は、この番組に対してあまり影響は受けませんで。何故なら、自分は随分前から、「安楽死」について、日本でも議論を早くするべきだと考えていたからでして。なので前記で「やっと」を付けたのですが。ですが、安楽死賛成！って率先している訳では決してなく。先ず、議論をしたいのです。自分でも出来る限りの判断が出来るように。今、世界のあらゆる場所で、少子化、高齢化の社会福祉問題を抱えていて、日本はそのトップランナーな国です。そして、人口減少なのに、AIによって人が余るというジレンマの構造は、これからの政治にも経済にも、必ずや尾をひきづって行く事でしょう。更に、多種多様な人種が入り混じり、様々な生き方、死生観が問われなければならない混沌とする時代。 ‬ 自分は、 ‪日本も近い将来、必ずや訪れる社会福祉の一つの問題として、国内での「安楽死」を議論しなければならないと考えておりました。一旦、棚から下ろして、「是」か「非」かではなく、じっくり考えて、議論をしてみるという時期が、遅かれ早かれ行われるべきだと。 ‪自分は、「安楽死」という言葉が大嫌いです。‬ ‪この字の羅列は死に対して「自殺」と同じ定義で、死を軽んじてしまう輩を増幅させる要素を含んでいると思います。個人の尊厳を最後まで守るという意も込め、「尊厳死」という呼び方、考え方に重きを向けて頂ければと考えます。自分の求めるところ、これは、議論が大切であり、スイスがそうであったように、何度も何度も議論に議論を重ね、国民の投票によって、正しく判断していかなければいけない問題だという事です。自分は、一度も国民投票に参加した事がありません。 ‬ この事実は、成熟した、誠実な民主国家としての、健全なる本来のあるべき姿なのでしょうか。自分にも、皆さんにも問いたい。我々の求める民主主義とは、本当に今、目の前に存在しているのか、と。私たちは、本当に自由なのでしょうか。自由とは、何なのでしょうか。そして、少なくとも彼女は、海外で最後に、その自由を掴んだのかも知れません。番組の感想としては、改めて観て、 ‪「安楽死」を選択した彼女は、‬ 自分と同年代という事もあり。 (映像で観る限りでは、まだ早かったんじゃないかと言わざるをえない元気さであり、若さだった) 彼女の人生の50分しか観ていないので、こっちの勝手な思い、想像なのですが。もし、ご自分のお子様がいらっしゃったら。もし、身内以外の愛するパートナーがいらっしゃたら。もし、血の繋がり以外の人との、強い繋がりを持っている人だったら。今更、もしは禁物なのを承知で述べています。でも、彼女を観て、ふと感じたのです。彼女には、「タナトス」が憑いてしまったのかも知れないと。「エロス」ではなく、「タナトス」に彼女は選ばれてしまったのかも知れない。いや、彼女が、 ‪「エロス」ではなく「タナトス」を呼び寄せたのか。最後の言葉「すごく幸せだった」彼女は、私たちに深く、深く、考えさせる問題を投げてきました。そして、遺灰を、日本に持ち帰れない遺族の想い。この番組に対する自分からの不満は、題字のフォントが、そもそも負け組要素満載なカンジが好きになれませんでした。 (何処かの石碑に掘られたフォントにそっくりです) できれば、自ら死を選んだ彼女の強固な意思が表れるような字体にしてほしかった。私たちは、死に対する価値観を、前向きに、一生懸命、考え直す時が近づいてきていると思います。 ‬ ‪NHK『彼女は安楽死を選んだ』 http://www6.nhk.or.jp/special/sp/detail/index.html?aid=20190602‬」6月13日 22時26分