WWDジャパンのインスタグラム(wwd_jp) - 3月4日 22時37分
【コレクション・レポート】パリコレで異色の存在感 アンダーグラウンドともつながる「リック・オウエンス」の面白さ
パリコレ常連の中でも独特のポジションを築いているのが「リック・オウエンス(RICK OWENS)」だ。大きなグループに属さず、トレンドセッターというわけではないが、ショーのチケットを手に入れるのは難しく、フィナーレでは必ず拍手喝さいが起こる。会場には「リック・オウエンス」をここぞとばかりに着こんだ“ほぼ仮装”なファンが多いかと思えば、アーティーなヘッドピースを含めて見事に着こなす秋元梢のように、独創的な服を上手に楽しんでいる来場者も多い。性別、年齢問わず個性豊かな来場者は店頭の顧客層と連動しているのだろう。
ショーの見どころのひとつが演出で、盛大に水が飛び散ったり、会場内に大きな炎が立ち上がったりするから観客は体感を通じて独特なブランドの世界観にハマることが多く、ショーが始まる前には毎度少しの緊張感が漂う。2019-20年秋冬はごくシンプルなショー会場にごく普通にモデルが登場して拍子抜けをした。が、“普通”に収まらなかったのがインパクト大のヘアメイクだ。
このヘアメイクを手掛けたのは、ロンドンのアーティスト、サルビア(Salvia)。マスクはこちらもロンドンベースのアヌーシュカ・ネレイド(Anooshka Nereid)が制作した。今、アンダーグラウンドシーンではタトゥーやボディーピアスの延長線上にある“身体改造”、英語で言うところのBody Modificationというムーブメントが起きているそうで、サルビアはその第一人者だという。
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PHOTOS : WWD / REX / SHUTTERSTOCK (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
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2019/3/4