谷崎テトラさんのインスタグラム写真 - (谷崎テトラInstagram)「「民話の里」とも呼ばれる岩手県遠野に来ています。 写真は「五百羅漢」と呼ばれる神秘的な森。大飢饉による犠牲者を供養するため、お坊さんが岩に一つ一つ仏像を彫り上げたんだそう。岩の間に小さな祠があり、湧水がある。 柳田國男が「遠野物語」の序文において、 「国内の山村にして遠野よりさらに物深き所にはまた無数の山神山人の伝説あるべし。願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。この書のごときは陳勝呉広ちんしょうごこうのみ。」 と語った民俗学のスタートポイント。この領域には立ち入るまいと若い頃、誓ったこの場にやはり来てしまったか。  この遠野の地へと誘ってくれたのはNEXT COMMONS LABの林 篤志くん。数年前より遠野を始め全国の地域に拠点を作り、起業家を集め、ベーシックインカムの実験、ポスト資本主義のモデルづくりをしている。そこではマイクロワークという、これまで可視化されてこなかった地域の課題や困りごとなどをリストアップして、ITを活用した可視化と、ブロックチェーン技術を利用した経済圏を作る実証実験を初めている。僕が考えるワールドシフトのグッドプラクティスの一つ。昨日は地域のメンバーに「つながりの経済学」と題した講演と地域通貨のワークショップをさせていただいた。 こういった新しいテクノロジーがヴァナキュラーな文化と結びついて新たな共同体(コモンズ)を形成しようとしている感じが実に面白い。 遠野では60以上の神楽が地域ごとに伝わっている。ラボのメンバーは地域で起業をする傍ら、神楽を学び、地域の伝統文化、習俗を受け継ぐ役割も担っている。 地域で起きてるこういった動きは、僕には世界の確かな変化の手触りとして感じられる。 不思議なのは、こういう場所に来ると、僕は飲めないはずの酒が進み、封印したはずの荒振神が首をもたげ、山人の気配に気が上がる。闇の中に見えないはずのものが見え、聴こえないはずの聲が聴こえて来るかのよう。そして昔々その昔、やっぱり生きると決めた日のことを思い出したりするのだった。」1月23日 19時37分 - tetra_

谷崎テトラのインスタグラム(tetra_) - 1月23日 19時37分


「民話の里」とも呼ばれる岩手県遠野に来ています。
写真は「五百羅漢」と呼ばれる神秘的な森。大飢饉による犠牲者を供養するため、お坊さんが岩に一つ一つ仏像を彫り上げたんだそう。岩の間に小さな祠があり、湧水がある。
柳田國男が「遠野物語」の序文において、
「国内の山村にして遠野よりさらに物深き所にはまた無数の山神山人の伝説あるべし。願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。この書のごときは陳勝呉広ちんしょうごこうのみ。」
と語った民俗学のスタートポイント。この領域には立ち入るまいと若い頃、誓ったこの場にやはり来てしまったか。

この遠野の地へと誘ってくれたのはNEXT COMMONS LABの林 篤志くん。数年前より遠野を始め全国の地域に拠点を作り、起業家を集め、ベーシックインカムの実験、ポスト資本主義のモデルづくりをしている。そこではマイクロワークという、これまで可視化されてこなかった地域の課題や困りごとなどをリストアップして、ITを活用した可視化と、ブロックチェーン技術を利用した経済圏を作る実証実験を初めている。僕が考えるワールドシフトのグッドプラクティスの一つ。昨日は地域のメンバーに「つながりの経済学」と題した講演と地域通貨のワークショップをさせていただいた。
こういった新しいテクノロジーがヴァナキュラーな文化と結びついて新たな共同体(コモンズ)を形成しようとしている感じが実に面白い。
遠野では60以上の神楽が地域ごとに伝わっている。ラボのメンバーは地域で起業をする傍ら、神楽を学び、地域の伝統文化、習俗を受け継ぐ役割も担っている。
地域で起きてるこういった動きは、僕には世界の確かな変化の手触りとして感じられる。
不思議なのは、こういう場所に来ると、僕は飲めないはずの酒が進み、封印したはずの荒振神が首をもたげ、山人の気配に気が上がる。闇の中に見えないはずのものが見え、聴こえないはずの聲が聴こえて来るかのよう。そして昔々その昔、やっぱり生きると決めた日のことを思い出したりするのだった。


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2019/1/23

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