柴崎貴広のインスタグラム(shibasaki26) - 11月25日 19時30分

ヴェルディの練習に参加することになったのは高校3年生の夏だったかな。
緊張しながらよみうりランドに向かったのを覚えてます。
当時のマネージャーの冨樫さんと千羽さんが最初に迎えてくれて、ホペイロの松浦さんから練習着を受け取って着替えてグランドに向かった。
グランドに足を踏み入れ、芝生の感触、芝生の匂いを感じながら、周りの有名な選手を見ながらウォーミングアップを始めた自分に「おい！ここはプロの選手がサッカーをする場所だ！プロらしく歩いてプロらしく振る舞え！」といきなり怒られた。
緊張と不安でいた自分に声をかけたのは当時のGKコーチの藤川さんでした。
藤川さんが声をかけてくれたのはこの時が2回目で1回目は中学3年生の時の夏の全国大会のヴェルディJY戦後に負けて泣いている時でした。

1球1球魂を込めてボールを蹴る藤川さんの姿は今でも目に焼き付いてます。
高校3年の夏以降はたくさん練習に参加をさせていただいて厳しさと優しさの中で鍛えていただきました。
2000年12月25日雪の日にヴェルディ入団の契約をしたのですが、他にも年代別の代表に入ってるGKなど候補はたくさんいたけど、最終的に自分のヴェルディ入りを強化部に後押ししてくれたのは藤川さんでした。
2001シーズンから藤川さんは神戸に行かれたので入れ違いになってしまったのは残念でしたが、プロ初スタメンの時には電話をくれたり、会うたびにキーパーは経験が大事だからなと言ってくれたので、色々な状況になってもこれは良い経験だと思いながら今までやってこれました。

最近では去年の永井さんの引退試合ではFacebookに載せたいからたくさん写真を撮ってくれと携帯を渡されて、ロッカールーム、ウォーミングアップ中、試合中、と藤川さんの写真をたくさん撮ったのが良い思い出です。
体調を崩してからも病と闘いながら、強い気持ちで色々な仕事をしてる姿は本当に凄かった。
病に絶対に勝つと思っていたから、亡くなられたのがまだ信じられませんが、藤川さんへの感謝の気持ちを忘れずに生きていきたいと思います。
J1昇格を捧げられるように、次の試合もチーム一丸となって頑張ります。

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