海江田万里のインスタグラム(kaiedabanri) - 11月20日 21時00分

昨日からのカルロス・ゴーン会長逮捕の報道には驚きを禁じえません。
カルロス・ゴーン容疑者とは、１０年以上前になりますが、在日フランス大使館で大使に紹介され、話をしたことがあります。ちょうど日産自動車をV字回復させた後で、エネルギッシュなビジネスマンとの印象を持ちました。
カルロス・ゴーン容疑者は、レバノン出身のフランス人であることは、周知の事実です。しかも現在のマクロン大統領とは極めて親しい関係であることもよく知られています。
ゴーン容疑者の容疑は、現在のところ金融商品取引法違反ということですが、東京地検によって身柄を拘束・逮捕されたことから、今後の調べで脱税や業務上横領などの容疑も出る可能性が大きいと思います。しかし、カルロス・ゴーン会長が容疑否認のまま拘束が長引くとこの問題が外交問題に発展する恐れがあります。また、仏ルノー、日産、三菱自動車の３社連合の連携に大きな亀裂が走ることも予想されます。
あらためて、ゴーン会長の経歴を見ると、２００４年春、日本の産業振興への貢献で「藍綬褒章」を受章していたことがわかりました。
褒章は、毎年春と秋の２回、勲章と同時期に授与されます。褒章と勲章の違いは、褒章が社会の特定分野で著しい功績のあった人に贈られ、勲章は生涯を通じて社会に貢献した人材に与えられます。また、勲章は、現在７０歳以上の方に贈られることに対して、褒章は７０歳未満でも贈られることがあります。
かつてウォークマンを開発したＳＯＮＹの社員が、藍綬褒章を受章したことがあったと記憶しています。ウォークマンを開発し、世界に輸出して日本経済に貢献したことに由るのでしょう。その意味では、2004年頃のカルロス・ゴーン会長も藍綬褒章受章の資格は十分あったと考えられます。
戦前には、授与した勲章をはく奪する『勲章ち奪令』があったと聞きます。現在、この政令は効力を失っていますが、ゴーン会長の褒章は将来、はく奪される可能性があるとの報道がありましたので、念のため内閣賞勲局に聞くと、「特に現在、何か決まっていることではないが、先ずは、ゴーン会長を藍綬褒章に推薦した省庁（経済産業省）の意向の確認からになると思います。」とのことでした。
褒章や勲章（特に勲章）は、現職を退いて、名誉職になってから与えられるのが一般的です。現役の役員などでは今回のような事件を起こす可能性があるからです。政治家も同様に70歳以上になって、現役を引退した人が叙勲の対象になります。

#立憲民主党 #衆議院議員 #海江田万里

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