西野亮廣のインスタグラム(japanesehandsome) - 11月15日 00時32分
はじめに③ 最新刊『新世界』より
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ラッキーなことに、努力の成果は少年漫画みたいに出た。
養成所の在学中にNHKの漫才コンクールの大賞をいただいて、1年目で関西の漫才コンクールを総ナメして、20歳の頃に東京で『はねるのトびら』という深夜番組がスタートした。
そこから、さらにガムシャラに働いた。
毎日、早朝からド深夜まで番組やイベントに出演。
分刻みのスケジュール。
睡眠時間は一日1〜2時間。
ベッドで寝られる日なんて稀で、大体は新幹線かロケバスの椅子の上。
移動時間を利用して、寝ていたのか、気絶していたのか。 そんな中、漫才の新ネタは週に4〜5本おろして、ショートコントは毎月20本おろした。
毎日のようにネタ番組や新ネタを披露する舞台があるのに、すぐに売れたボクらには、先輩方のようにネタのストックが無かったんだ。
スピード出世も考えもんだ。 もちろん新ネタを書く時間なんて用意されちゃいない。
番組でVTRを観ている間や、漫才の出番中に、頭の中で次のネタを書いていた。
お粗末だよね。
芸歴10年近い先輩方が劇場で何年も叩いて仕上げた鉄板ネタと、昨日まで高校生だったヤツが突貫工事で作ったネタが同じ商品棚に並べられるんだ。
そんなの、勝てっこないじゃない。
テレビ出演にしてもそう。
右も左もわからず、共演者との関係性も、MCのノウハウも、エピソードトークのストックもない。
話を振っては無視されて、話を振られてもタジタジ。
何の経験もない20歳が、無駄に「エリート」と紹介され、期待値ばかりを上げられて、空振りの連続。 「エリートのワリに面白くないね」 「司会が下手くそ」
散々、言われたな。
ちょっと待ってくれよ、昨日まで高校生だぜ。
だけど世間は容赦ない。
毎日毎日、負け続けた。
#新世界
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2018/11/15