「マキタスポーツ」、不思議なおじさんです。 今まさに放映中のドラマ『中学聖日記』に出演する役者さんであり、今年の夏にはZIP-FMの『篠島フェス』にもご出演いただいたミュージシャンであり、でも、もともと僕が知ったのは、『あらびき団』に出てた芸人さんとしてだし、名前には「マキタスポーツ」って「スポーツ」って単語も入ってるし。。 なんだろうか、ね、不思議なおじさんです。 そんなマキタスポーツさんが雑誌「TVブロス」で連載されていたコラムをまとめた『越境芸人』って本を読みました。 タイトルがまさに、マキタスポーツさんの活動そのもの。 ジャンルの垣根なんて関係なく飛び越えて、どの業界でも重宝される存在。 でも、その在り方は否定もされたりするんですって。 芸人からは「芸人やめたんですよね?」、役者さんやミュージシャンからは「いやいや、本気じゃないんでしょ?」など、冷ややかな視線や言葉を投げかけられることもしばしばあるそうです。 でも、「肩書き」と「肩書き」を掛け合わせて、自分にしかできないことをやるマキタスポーツさんの姿はまさに今という時代を生きる上で、とっても参考になることじゃないかなって思います。 それが全て詰め込まれたタイトル、『越境芸人』。 人が勝手に作った”境”を自由に越えていくわけです。 この本では、ありとあらゆるものをマキタスポーツさんは「解体」しています。 「なんで歌姫はいるのに、歌王子ってのはいないんだ?」 「ももクロの曲はなぜ全部がサビのように聞こえる作りになっているのか?」 「桑田佳祐とは”たらこスパゲティ”のような存在である」 と、一度聞いただけでは「ん?どういうこと??」となるようなことも、最後まで読んでみると、「なるほど」と思うコラムばかりなんです。 先ほども言いましたが、マキタスポーツさんは、そもそも対象となるとものを「解体」するのが上手い。 つまり、「本質」を掴むのが非常に上手なんです。 『あらびき団』でも披露されてた『いとしのエリーに乾杯』って曲、最高じゃないですか! 桑田さんの作る曲、歌い方、歌詞を全て解体し、また、長渕さんの作る曲、歌い方、歌詞も全て解体する。 そして、その本質をかたどる要素をピックアップして再構築して曲を作る。 曲だけでなく、疑問に思った対象があればとにかく徹底して「解体」して再構築したのが、このコラム、『越境芸人』。 面白いです、時に辛辣というか、芯食いすぎてるから、声だして笑っちゃうくらい面白いです。 で、再び、タイトルでもある『越境芸人』。 これこそまさに、ご自身、マキタスポーツさんのことですが、彼は本(コラム)を通じて、自分自身を「解体」しているんですよね、きっと。 コラムから抜粋された一言が帯にも引用されています。 「ありのままの君でいいわけないだろ」 もっと疑問に思えよ。 もっと自分と向き合って掘り下げてみろよ。 で、その中から出てくる要素を組み合わせてもう一回、自分、再構築してみろよ。 なんてなことをユーモア、時に怒りを交えて語りかけてくれる、現代における『解体新書』。 これもまた本の中に書いてあったことですが、 ナンシー関さんのことを書かれてるコラムの中で、かつて、江口洋介と江頭2:50は顔の構造が一緒だから似ているってのをナンシーさんが言っていたのを聞いて、「ミクロの世界が見えるから、マクロにして面白く伝えられちゃう」んだろうなと思ったそうです。 いわゆる”見えてる人”、つまり、本質の部分を掴んでいる人。 このコラムの最後はこう締められていました。 「でも、「見えてる」状態は孤独だろうな~。だって自分だけなんだもん。」 きっとこの言葉って、ご自身にも投げかけられてるものなんだろうなって思いました。 明らかにマキタスポーツさんは”見えてる”もの。 でも、だからこそ、哀愁漂う”孤独”なおじさん役が似合うんだろうなとも思うわけです。 そして、やっぱり不思議なおじさんなんです。 #tdx #コバヤ書店 #越境芸人 #マキタスポーツ

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小林拓一郎のインスタグラム(kobataku33) - 11月14日 00時25分


「マキタスポーツ」、不思議なおじさんです。

今まさに放映中のドラマ『中学聖日記』に出演する役者さんであり、今年の夏にはZIP-FMの『篠島フェス』にもご出演いただいたミュージシャンであり、でも、もともと僕が知ったのは、『あらびき団』に出てた芸人さんとしてだし、名前には「マキタスポーツ」って「スポーツ」って単語も入ってるし。。 なんだろうか、ね、不思議なおじさんです。

そんなマキタスポーツさんが雑誌「TVブロス」で連載されていたコラムをまとめた『越境芸人』って本を読みました。

タイトルがまさに、マキタスポーツさんの活動そのもの。

ジャンルの垣根なんて関係なく飛び越えて、どの業界でも重宝される存在。

でも、その在り方は否定もされたりするんですって。

芸人からは「芸人やめたんですよね?」、役者さんやミュージシャンからは「いやいや、本気じゃないんでしょ?」など、冷ややかな視線や言葉を投げかけられることもしばしばあるそうです。

でも、「肩書き」と「肩書き」を掛け合わせて、自分にしかできないことをやるマキタスポーツさんの姿はまさに今という時代を生きる上で、とっても参考になることじゃないかなって思います。

それが全て詰め込まれたタイトル、『越境芸人』。 人が勝手に作った”境”を自由に越えていくわけです。

この本では、ありとあらゆるものをマキタスポーツさんは「解体」しています。 「なんで歌姫はいるのに、歌王子ってのはいないんだ?」 「ももクロの曲はなぜ全部がサビのように聞こえる作りになっているのか?」 「桑田佳祐とは”たらこスパゲティ”のような存在である」

と、一度聞いただけでは「ん?どういうこと??」となるようなことも、最後まで読んでみると、「なるほど」と思うコラムばかりなんです。

先ほども言いましたが、マキタスポーツさんは、そもそも対象となるとものを「解体」するのが上手い。

つまり、「本質」を掴むのが非常に上手なんです。 『あらびき団』でも披露されてた『いとしのエリーに乾杯』って曲、最高じゃないですか!

桑田さんの作る曲、歌い方、歌詞を全て解体し、また、長渕さんの作る曲、歌い方、歌詞も全て解体する。

そして、その本質をかたどる要素をピックアップして再構築して曲を作る。

曲だけでなく、疑問に思った対象があればとにかく徹底して「解体」して再構築したのが、このコラム、『越境芸人』。 面白いです、時に辛辣というか、芯食いすぎてるから、声だして笑っちゃうくらい面白いです。

で、再び、タイトルでもある『越境芸人』。 これこそまさに、ご自身、マキタスポーツさんのことですが、彼は本(コラム)を通じて、自分自身を「解体」しているんですよね、きっと。

コラムから抜粋された一言が帯にも引用されています。 「ありのままの君でいいわけないだろ」

もっと疑問に思えよ。

もっと自分と向き合って掘り下げてみろよ。

で、その中から出てくる要素を組み合わせてもう一回、自分、再構築してみろよ。

なんてなことをユーモア、時に怒りを交えて語りかけてくれる、現代における『解体新書』。 これもまた本の中に書いてあったことですが、

ナンシー関さんのことを書かれてるコラムの中で、かつて、江口洋介と江頭2:50は顔の構造が一緒だから似ているってのをナンシーさんが言っていたのを聞いて、「ミクロの世界が見えるから、マクロにして面白く伝えられちゃう」んだろうなと思ったそうです。

いわゆる”見えてる人”、つまり、本質の部分を掴んでいる人。

このコラムの最後はこう締められていました。 「でも、「見えてる」状態は孤独だろうな~。だって自分だけなんだもん。」 きっとこの言葉って、ご自身にも投げかけられてるものなんだろうなって思いました。

明らかにマキタスポーツさんは”見えてる”もの。

でも、だからこそ、哀愁漂う”孤独”なおじさん役が似合うんだろうなとも思うわけです。

そして、やっぱり不思議なおじさんなんです。

#tdx #コバヤ書店 #越境芸人 #マキタスポーツ


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2018/11/14

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