水野しずのインスタグラム(mizunoshizu) - 7月3日 00時29分

(※長文)

高田馬場にミカドっていうゲーセンがあって古い筐体が沢山並んでいる。その中で私が好きなのがこのゲーム。ATARIのスターウォーズ。スターウォーズは4、5、6しか見たことないんだけど(しかも最近やっと見た)

ATARIってアタリショックのイメージが強すぎるかもしれないけどこのゲームはほんとうにすばらしい。グラフィックはかなり質素、緑色の線で輪郭を描画されたタイファイターやデス・スターが暗い画面に散りばめられた星の背景を飛んで行くだけなんだけど、ほんとうに操縦しているような没入感がある。イマジネーション。

昔、BSで放送されていた、マンヒューマンインターフェイス(人間とコンピューターを繋げるデバイスのこと)のドキュメンタリーを見た。そのドキュメンタリーには脳に電極を刺して繋げたカメラとショルダーバッグの形のコンピュータを背負った盲目の人が出てくる。彼女はカメラで撮影された風景を脳で認知することができる。でもその風景はお風呂場のタイルのようなすごく荒い、いくつかの極めて大きなドットが視界にちらついているだけ。開発した技術者が亡くなってしまって修理やアップデートができないので大きなドットはどんどん欠落して、今ではたった6つのドットが付いたり消えたりするだけになってしまった。

インタビュアーが尋ねる 「このマシンはあなたにとって重要ようなものなのですか？」 彼女は答える 「それがたった6つのドットだとしても、私にとっては」

イマジネーションだ！！！！！！！ このゲームの体験も似たようなものだと思う。リアリティーがある。存在が。

今日高田馬場に行ったからこのゲームをプレイしたかったけど近づいたら座席にゴミ箱が乱雑に立てかけられ、立ち入り禁止の張り紙があった。壊れてしまったのかな、、メンテナンス中なのかな、、できればずっとずっとプレイしたい VRや拡張現実がもっともっと当たり前になってもずっと

このゲーセンは2階に大山のぶ代のサイン入りのアルカノイドが置いてあったりして楽しい。ゲームオタクがゲームと自分の間に淡々と世界を作っていて、誰もそれを邪魔さないからとても落ち着く。高田馬場駅はゴミゴミしてて苦手だけど、というか苦手じゃない場所なんてほとんどないけど好きな場所があると出かけるのもいやじゃない

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