谷中敦のインスタグラム(a.yanaka) - 4月1日 00時20分
iLe、イレさんは我々のアルバム『GLORIOUS』収録の「テ・キエロ・コン・ブガルー」を披露するためにプエルトリコから日本に来てくれた。(MVやスチールの撮影は沢山出来たけどね)
「テ・キエロ・コン・ブガルー」は彼女たちの曲で、元々全編スペイン語なんだけど、我々のリアレンジで再録音するに当たって、彼女たちサイドから「日本語でiLeが歌う部分、或いはスカパラのメンバーと一緒に歌うパートをつくって欲しい」というオーダーがあって、俺も急ぎで日本語詞を書いた。
絡みつく メロディーと
愛しあえるのは何故?
どんな哀しみも
ブーガルーに溶ける
今すぐここで
溶けてしまうわ
好きになったら 【「テ・キエロ・コン・ブガルー」から抜粋。】 の部分がそれなんだけど、録音されたものがプエルトリコから送られてきて聴いたとき、日本語の部分があまりに素晴らしくて一聴して好きになった。昭和歌謡的なニュアンスにしよう、というのは自分の中でのアイディアではあったけど、そのニュアンスが完全に体現されていて、本当に嬉しかった。
アルバム発売記念ライブ当日は「テ・キエロ・コン・ブガルー」だけではなく、もう一曲歌わせて欲しい、との彼女側からの意向で、彼女は中納良恵が歌ったスカパラの「縦書きの雨」を選んで、それを披露した。
全編日本語で歌う、と言って、そんな無茶な、と思ったけど、成田空港からスタジオに直入りしたリハーサル当日、彼女の小さなメモ帳にはアルファベットで書かれた日本語がびっしりで、日本語の発音の細かいところを質問されたりしてその日は終わった。
本番当日、「テ・キエロ・コン・ブガルー」はもちろん最高だったけど、「縦書きの雨」を完璧に、ほんとに完璧に歌ったね。メモ帳は手にしていたけど開かずに握りしめて、思いを込めて歌ってくれたね。縦書きの雨の、歌の世界観が次々に目の前に出現するような、素晴らしい表現力で。
俺はもう、その曲の間演奏しながら泣きそうなのをこらえてたけど
、作曲の川上は「俺はもう歌を聞いたら泣いちゃって演奏できなくなるから、途中から一切聞かなかったもん」って言ってた。きけよ!笑
ほんとにほんとに素晴らしかったので、また是非皆さんにお聞かせ出来る機会をつくろうと思います。夢だな。
ちなみにあとから聞いたんだけどiLeさんは江利チエミの大ファンで、美空ひばり等昔の日本の歌謡曲にも興味があったらしい。道理で!
写真 茂木欣一
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2018/4/1