SPICE(http://spice.eplus.jp/)  『寺岡呼人バースデーライブ 50歳/50祭』武道館ライブレポート  なんともステキな空間。愛と友情と尊敬でできた絆によってつながったアーティスト同士が、思う存分にその想いを音楽で表現する。  主役の寺岡呼人をはじめMr.Childrenの桜井和寿、ゆず、K、さだまさしという豪華な顔ぶれが並んだ『寺岡呼人バースデーライブ 50歳/50祭』は、通常のジョイントライブとはまったく違う、熱気と笑いと感動が渦巻くステージとなった。  なんせ構成もド派手に、呼人とゆず、桜井、Kが一斉に登場して本編スタート。メロディの途中で「♪私事ですが本日をもって五十路を迎えました~キモチなんていらない~カタチでくれよ~」と歌う呼人に応えるべく、招かれたアーティストと観客のギアはいきなりトップに入る。  「北の国から」のスキャットに合わせて登場したさだまさしは「♪寺岡呼人くん、誕生日おめでとう~まだハナタレ小僧だ、世界制覇を目指せ~」と即興で歌詞をつけて歌い、ゆず北川の号令で運ばれてきた巨大なケーキとともに客席も大合唱でバースデーソングをプレゼント。  そして、そんなお祝いムード満載の出だしさえ超える愛情にまみれた時間が、そこから続く呼人と各ゲストとのステージで展開された。  呼人のふたつ歳下だという桜井とは、呼人のニューアルバムでデュエットしている「秘密戦隊☆ゴジュウレンジャー」を5色に点滅するライトの中で熱唱。  “負けることも覚えたからこそ優しくなれる世代”である自分たちをおもしろ熱く歌うあたりに、確固たる余裕と新たな青春を感じさせる。  桜井が一度退いてからは、呼人だけで新曲「僕は、君にもう一度恋をする」や「スマイル」を歌い、いくつになっても変わらないスイートな歌声を披露。  続いて登場したKとふたりで聴かせたバラード「春の雪」でも、静かなメロディの中に確かな熱量のあるこのふたりならではの世界観で客席を魅了した。   そして中盤、ゆずが登場してからは再び賑やかで華々しいライブへ。近頃、老眼が進んだらしい呼人を「もうね、老眼ですよ! 寺岡老眼!」とイジる北川。  しかし今年で41歳になる自身も朝、起き抜けには目がボヤけるらしく、「えっ? 北川老眼!?」と自爆。彼らが20歳、呼人が27歳頃からの付き合いになる3人の間には、呼人がゆずを紹介する際に「音楽観、人生観も変えてくれた、友達であり弟のようであり、同志であるこのふたりです」と言った通り、まさに兄弟のような屈託のない空気が漂う。  大きなスクリーンに映し出された出会った頃の3人の姿を見ながら聴く「星がきれい」、「少年」も、ゆずが呼人に捧げると言って歌った「栄光の架橋」も、曲調は違えど同じエネルギーで聴き手の胸を締め付けた。  しばしスクリーンでは、呼人と桜井がともに行なった様々な年代の写真やライブ映像が流れる。ギターをかき鳴らし、見つめあい、笑いながら抱き合うふたり。肩を組む後ろ姿。 「Everything(It’s you)」のイントロでスーツ姿から皮ジャンに着替えて登場した呼人と桜井が登場すると、場内はそれまでにない大歓声で埋め尽くされる。呼人のアコギに応えるように、桜井は間奏で骨太なエレキソロを聴かせる。  桜井がギターをハンドマイクに持ち替え、ステージを走り回った「everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-」など3曲の演奏はほんの一瞬にも思えたが、支え合い、刺激し合いながら培ってきた友情を物語るには十分の時間だった。  その後は、「これほどまでに美しい日本語を操るミュージシャンを僕は知りません。ぜひその美しさに酔いしれてほしいと思います」という紹介でさだが現れ、それまでとはガラリと趣向を変えた絶品のフォークソングを披露。  本人は「本当は俺だって熱くて速い曲があるんだぜ!」と反抗(?)していたものの、生まれて初めて観たコンサートがさだであり、そこから40年越しの共演だという呼人は「雨やどり」「親父の一番長い日」といったユーモアとぬくもりが詰まったさだの歌に、感慨ひとしおといった表情で酔いしれる。  若者のためのロックやポップスだけではない、日本の音楽史を彩ってきたフォークソングの美しさに感銘を受けてきた呼人だからこそ、こうして人の心に響く音楽を続けられるのだとあらためて気づかされた。  本編は、「音楽人生30周年の中で、大事な仲間の絆が永遠に続けばいいなと思って作った曲」という「フォーエバーヤング」を桜井、ゆず、Kとともに聴かせて終了。  そしてアンコールではゆずと、北川のコール&レスポンスが盛り上がりをさらに加速させる「夏色」を聴かせ、桜井とは、まだアマチュアだった桜井と初めて共作した「星になれたら」を熱唱。  そしてさだも含めた全員でさだの名曲「いのちの理由」を歌い、心でつながり合った美しいハーモニーを響かせた。  叫び、走り、呼人の誕生日を祝うことに全力を注ぐゲストたちと、そんな彼らをニコニコ見つめながらも、その佇まいにこれまで音楽人として築き上げてきた大きな功績を感じさせた呼人。

yohitoteraokaさん(@yohitoteraoka)が投稿した動画 -

寺岡呼人のインスタグラム(yohitoteraoka) - 2月15日 20時42分


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『寺岡呼人バースデーライブ 50歳/50祭』武道館ライブレポート

なんともステキな空間。愛と友情と尊敬でできた絆によってつながったアーティスト同士が、思う存分にその想いを音楽で表現する。

主役の寺岡呼人をはじめMr.Childrenの桜井和寿、ゆず、K、さだまさしという豪華な顔ぶれが並んだ『寺岡呼人バースデーライブ 50歳/50祭』は、通常のジョイントライブとはまったく違う、熱気と笑いと感動が渦巻くステージとなった。

なんせ構成もド派手に、呼人とゆず、桜井、Kが一斉に登場して本編スタート。メロディの途中で「♪私事ですが本日をもって五十路を迎えました~キモチなんていらない~カタチでくれよ~」と歌う呼人に応えるべく、招かれたアーティストと観客のギアはいきなりトップに入る。

「北の国から」のスキャットに合わせて登場したさだまさしは「♪寺岡呼人くん、誕生日おめでとう~まだハナタレ小僧だ、世界制覇を目指せ~」と即興で歌詞をつけて歌い、ゆず北川の号令で運ばれてきた巨大なケーキとともに客席も大合唱でバースデーソングをプレゼント。

そして、そんなお祝いムード満載の出だしさえ超える愛情にまみれた時間が、そこから続く呼人と各ゲストとのステージで展開された。 
呼人のふたつ歳下だという桜井とは、呼人のニューアルバムでデュエットしている「秘密戦隊☆ゴジュウレンジャー」を5色に点滅するライトの中で熱唱。

“負けることも覚えたからこそ優しくなれる世代”である自分たちをおもしろ熱く歌うあたりに、確固たる余裕と新たな青春を感じさせる。

桜井が一度退いてからは、呼人だけで新曲「僕は、君にもう一度恋をする」や「スマイル」を歌い、いくつになっても変わらないスイートな歌声を披露。

続いて登場したKとふたりで聴かせたバラード「春の雪」でも、静かなメロディの中に確かな熱量のあるこのふたりならではの世界観で客席を魅了した。


そして中盤、ゆずが登場してからは再び賑やかで華々しいライブへ。近頃、老眼が進んだらしい呼人を「もうね、老眼ですよ! 寺岡老眼!」とイジる北川。

しかし今年で41歳になる自身も朝、起き抜けには目がボヤけるらしく、「えっ? 北川老眼!?」と自爆。彼らが20歳、呼人が27歳頃からの付き合いになる3人の間には、呼人がゆずを紹介する際に「音楽観、人生観も変えてくれた、友達であり弟のようであり、同志であるこのふたりです」と言った通り、まさに兄弟のような屈託のない空気が漂う。

大きなスクリーンに映し出された出会った頃の3人の姿を見ながら聴く「星がきれい」、「少年」も、ゆずが呼人に捧げると言って歌った「栄光の架橋」も、曲調は違えど同じエネルギーで聴き手の胸を締め付けた。

しばしスクリーンでは、呼人と桜井がともに行なった様々な年代の写真やライブ映像が流れる。ギターをかき鳴らし、見つめあい、笑いながら抱き合うふたり。肩を組む後ろ姿。 「Everything(It’s you)」のイントロでスーツ姿から皮ジャンに着替えて登場した呼人と桜井が登場すると、場内はそれまでにない大歓声で埋め尽くされる。呼人のアコギに応えるように、桜井は間奏で骨太なエレキソロを聴かせる。

桜井がギターをハンドマイクに持ち替え、ステージを走り回った「everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-」など3曲の演奏はほんの一瞬にも思えたが、支え合い、刺激し合いながら培ってきた友情を物語るには十分の時間だった。 

その後は、「これほどまでに美しい日本語を操るミュージシャンを僕は知りません。ぜひその美しさに酔いしれてほしいと思います」という紹介でさだが現れ、それまでとはガラリと趣向を変えた絶品のフォークソングを披露。

本人は「本当は俺だって熱くて速い曲があるんだぜ!」と反抗(?)していたものの、生まれて初めて観たコンサートがさだであり、そこから40年越しの共演だという呼人は「雨やどり」「親父の一番長い日」といったユーモアとぬくもりが詰まったさだの歌に、感慨ひとしおといった表情で酔いしれる。

若者のためのロックやポップスだけではない、日本の音楽史を彩ってきたフォークソングの美しさに感銘を受けてきた呼人だからこそ、こうして人の心に響く音楽を続けられるのだとあらためて気づかされた。

本編は、「音楽人生30周年の中で、大事な仲間の絆が永遠に続けばいいなと思って作った曲」という「フォーエバーヤング」を桜井、ゆず、Kとともに聴かせて終了。

そしてアンコールではゆずと、北川のコール&レスポンスが盛り上がりをさらに加速させる「夏色」を聴かせ、桜井とは、まだアマチュアだった桜井と初めて共作した「星になれたら」を熱唱。

そしてさだも含めた全員でさだの名曲「いのちの理由」を歌い、心でつながり合った美しいハーモニーを響かせた。

叫び、走り、呼人の誕生日を祝うことに全力を注ぐゲストたちと、そんな彼らをニコニコ見つめながらも、その佇まいにこれまで音楽人として築き上げてきた大きな功績を感じさせた呼人。


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2018/2/15

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