佐藤嘉洋のインスタグラム(yoshihirosato1981) - 1月8日 23時07分

『#辞書の旅』振り返り（23）
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2004年にタイのルンピニースタジアムで行われたWPMF世界タイトルマッチで、私は1Rにダウン寸前まで追い込んだものの、2Rに逆襲のダウンを奪われ、万事休すかと思われた。
なんとかこちらも反撃に転じて、相手もかなり消耗してきていたのだが、3Rに食らった肘打ちにより大流血していて、4RでTKO負けとなった。
計24針を縫う大きな切り傷だった。
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しかしながら、最後の最後まで勝利を信じて前に出続けた結果だったので、悔しかったが胸を張ってリングを降りた。
試合に負けただけである。
自分には負けていない。
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この試合、キックの師匠である小森会長のお兄さんもセコンドについてくれた。
帰国後にもらったメールで自分の人生に大きく残る言葉を送ってくれた。
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「勝って驕らず、負けて腐らず」
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それからというもの、試合はもちろんのこと、日常生活にもこの言葉を活かして生きてきた。
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『#辞書の旅』を始めて、同じくハッとした言葉がある。
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「勝って驕らず、負けて腐らず」の精神を自分の心に深く沁み込ませていたら、本当にそのような精神状態を作り出すことができるようになった。
実際、かなりの逆境にあっても、私は絶対にくじけなかった。
辞書によれば、私はそれなりに理想的な生き方をしているようだ。
しかしまだまだ驕るまい。
死ぬ1日前に、存分に驕り高ぶってやろうかと画策している。
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人生の達人…盛んな時でもおごらず逆境にあってもくじけず、つねに平常心を失うことなく、理想的な生き方をしている人。

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