綾小路翔のインスタグラム(showayanocozey) - 1月6日 18時33分

1月3日の未明に祖母が亡くなりました。一昨年の夏、岩手GIGの後に逢いに行った際、大分足腰が立たなくなっている様子を見て、これまでの様に盛岡まで観に来てもらうのは厳しいだろうなぁと感じたのをきっかけに、以前から念願だった両親の出身であり、今も祖母の住む遠野市での公演を事務所とイベンターさんに懇願しました。そのタイミングで偶然にも遠野市からもオファーを頂き、氣志團結成20周年の記念すべきツアーの中に組み込まれる事が遂に決定。まさに今月20日に開催が控えておりました。どうやら祖母も大変楽しみにしてくれていたらしく、体調が良い日は看護師さんや同室の方々に喜々として話していたようです。しかしながら、無念にも一歩間に合わずでした。
最後に逢えたのは昨年11月。虫の知らせというのか、何ともスピリチュアルな体験があったり、周囲の方々の勧めもあったりと様々な事が重なり、導かれるように遠野へ。強行的なスケジュールの中ではありましたが、今となればこれは本当に幸運でした。
大正生まれの御歳96歳。立派な大往生ではありますが、大好きなおばあちゃん、やはり別れはたまらなく寂しく、ガラにもなく、疾うに枯れ果てたはずの涙がじんわりもんわりと溢れてしまいました。
我が従兄が弔辞で「死には二つあると聞いている。一つは肉体的に滅ぶこと。もう一つは忘れ去られてしまうこと。だとすれば、うちのばっちゃんの場合、後者は永遠にない。みんないつだってばっちゃんの話をするのが大好きだから」と話していましたが、本当にその通り。ばーちゃんは我が一族最高のスターで、無敵のアイドルでした。
おばあちゃん、ありがとうね。父が入院中に弟と2人で遠野に預けられた時、寒くて寝られない僕の足をさすってくれてありがとう。親元離れての生活、寂しくて泣いた僕らの為に、更に背筋が凍る様な怖い昔話をしてくれてありがとう。妹が生まれた頃、母の代わりに雨の中、知らない街を一生懸命歩いて傘を届けに来てくれてありがとう。中2の時、僕が学校に行かなくなったり、頻繁に家出をしたり、時々怪我をして帰って来るようになった事を聞いて、「霊の仕業だ」と毎日神様にお祈りに行ってくれてありがとう。あの時おばあちゃんが霊能者の方から高額で購入して送ってくれた印鑑、今も実印として使っています。
とまぁ、細かい事を話し出すと、軽く2万字を超えるのでこの辺で。今日久しぶりにおじさんやおばさん達、いとこ達、その子ども達と逢いましたが、ばーちゃんのDNAは脈々と受け継がれています。おもてなしの心はすべてばーちゃんから教わったもの。家族を大切にする気持ちも、見返りを求めない精神もすべてばーちゃんから。氣志團のGIGでは、孫の為にファンの方々がそうしてくれているんだから…と、KISSESと一緒に3時間も4時間も立ち続ける伊達っぷり、本当に凛々しくてカッコ良かった。そういう見栄っ張りなところもばーちゃん譲りだと思っています。
おばあちゃんありがとう。ずっとずっとありがとう。生まれた時からありがとう。
大正、昭和、平成。激動の時代を生き抜いた俺達のおばあちゃん。天晴れ、96年。本当にお疲れ様でした。あっちでじーちゃんとシド・ヴィシャスに夜露死苦！
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