飯田瑞規のインスタグラム(mizuki_iida) - 10月18日 15時05分
現在岡山へ移動中。
久しぶりに趣味の話。
最近映画館でみた、
ジム・ジャームッシュ監督の2作品。 初期三部作は何度も見返しているし、四年前の「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」も最高にクールな映画で劇場に二回見に行った。
知っている方も沢山いると思うけど、彼の映画の特徴として、派手な演出はせず登場人物の日常を淡々と描き、オフビートな作風であることがあげられると思う。
このオフビート感というのは言葉では説明しずらいから、自分的にはここ数年で1番それを感じたのはアレキサンダーペイン監督の「ネブラスカ」。興味ある方是非観てみて。シュールというよりシニカルさというか、クスッと笑えるユーモアが作品全体で感じられる。どちらも小津安二郎を敬愛している所も共通点。あとコーエン兄弟の映画もまさにその空気感が出てる。
そして音楽に精通していること、彼自身がミュージシャンであることも作品に深く関係してる。まだ有名ではないアーティストを積極的に起用しているし、昔からトムウェイツやジョンルーリー、ホワイトストライプスなどを役者として起用していることからも分かる。
つまり彼の趣味嗜好が色濃く出ている作品ばかりを作っているということ。
それが作家性というものだから当然といえば当然なんだけど。もっと言えば何なら作品を見ただけでこれはあの人のだなって分かるくらいの話で。
商業的なものに囚われず、純粋に自分が愛している芸術を映画という形に残している。映画という形で広めようとしてる。そこもすごく好きな部分。 「ギミーデンジャー」の方はイギー・ポップ率いる「ザ・ストゥージズ」というバンドのドキュメンタリー映画。
バンドをやってる身としても、興味深い。当時イギー達がMC5やヴェルヴェッツのニコなど交友関係があったことも初めて知った、貴重なライブ映像なども盛り込まれていてストゥージズを知らなくても入りとしても凄くいいんじゃないかと思った。イギーの生き様に痺れる。 「パターソン」については本当にジャームッシュ節というか。周りには毎日が同じように過ぎてるように見えるけれど、暮らしの中に詩があって、自分で詩を毎日綴って、主人公には少しの変化も気づいていける感覚が備わってるんだろうなと思った。
良いものに反応して、それを選んで、そして純粋に感動できる自分でありたいと思うなー。
あとパンフレットは結構薄かったけど、ユリイカという雑誌の特集で、「ミステリートレイン」に出演して今回28年ぶりにこの監督の作品に出演している永瀬正敏さんのインタビューが、素敵だった。特にプレゼントのエピソード。それぞれの関係性が数ページで理解できた気がした。
今岡山へ朝8時から移動している。この長文から車内で時間持て余しているのが分かるよね。
#paterson #gimmedanger
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2017/10/18