北原徹のインスタグラム(torukitahara) - 5月27日 03時11分
「少年の心を宿したトレーナー・シャツ」
息を飲む瞬間。
軽いドキドキが体に広がる。
恋ではないけれど、恋にも似た気持ちの高揚を感じる。
トレーナー・シャツ一枚にそんな気持ちになった。
デザインとは何か?
そんな問いのひとつの答えが見える気さえする。
オーセンティックなアイテムだからこそ、深さや奥行き、考え方の在り方が見え隠れする。さらに、もう少しだけ内側にある哲学さえ見える気がする。
トレーナー・シャツ一枚から溢れてくる存在感にうっとりした気持ちにさえなる。
デザインとは何か? アイテムをトレーナー・シャツとしよう。トレーナー・シャツにデザインを加える、例えば大きくしてみたり、例えば2枚のトレーナー・シャツを接ぎ合わせてみたり、プリントを含めデザインを乗せる。それもデザインだ。
しかしながら、このトレーナー・シャツ一枚に上書きされたデザインは感じられない。むしろ引き算。
いや、もっと奥に入り込んだもの……。
潔さが見せる削ぎ落とし。
削ぎ落とされ、研ぎ澄まされる感覚。
一枚のトレーナー・シャツに何が起こっているのだろうか?
手に取った瞬間にそんなことを考えてしまう。一枚のトレーナー・シャツ。
神は細部に宿る。そんな言葉を思い出すが、このトレーナー・シャツは細部の塊なのだ。繊細な気持ちで作られた一枚であることは間違いない。
最新のコレクションの新しい表情の魅力も大切だけれど、シンプルな一枚を丁寧に、繊細に、そして、圧倒的なセンスを注ぎ込みながら仕上げていく。
そこにあるものは美学。
シンプルなものをシンプルに作る。プリントも何もない一枚なのに、服が語り始めるように、何かを伝えてくる。
おそらく、早く袖を通してみろよ! と言っているのだろう。
袖を通して、鏡の前に立ってみる。
繊細な作業の塊は、素晴らしい個性を持ち、その繊細さがつくりあげたものは繊細であるがゆえに大きな波のような強さを持っている。
少年の心が宿っていた。
TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.のトレーナー・シャツはため息をつくほど悩ましい存在なのだった。
#takahiromiyashitathesoloist
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2017/5/27