SPURのインスタグラム(spurmagazine) - 11月4日 12時01分

【丸と棒とのせめぎ合い】
曲線と直線のバランスが気になるようになりました。加齢により頬の肉が削げ落ち、肌のハリがしぼむと、どうなるか。顔が四角くなります。つまり曲線要素が激減するわけで、枯渇した丸みをアイライナーのハネや、上唇の山、髪のうねり、はたまた丸襟などで補填するのですが、なけなしの努力も虚しく、地下鉄の窓に映る力石徹な自分に（注・力石大好きです尊敬してます)オゥッと驚く毎日。
救世主がセリーヌのピアス。丸が仲良く連なっている三兄弟、大きさにもリズムがあって躍動感にあふれている。どんな人が付けても可愛いアクセントになる、そして顔回りに丸さと柔らかさをもたらすキラー・ジュエリーです。
しかし今度は、あんまり可愛いので両耳だとゴツイ自分には甚だ気恥ずかしいという問題が勃発。そこで、反対側に投入したのがとっておきの槍型ピアス。こちら、とあるデザイナーの女性が着用していたのを目ざとく見つけ、真似をして入手したアナ・クーリのシングルイヤリングなのですが、ふたつの棒に分かれていて同じ向きに固定すればハの字になるし、一直線で付ければロッドが耳たぶを貫いているようにも見える。どちらにしても直線効果があるわけで、ロックな雰囲気を注入してくれます。これを付けるたびに「尖って生きろ　丸くはなるな」という南部蝉しぐれの一節が心地よく脳裏に流れます。
丸だ丸だと言いながらも、やっぱりどこかは尖っていたい。三歩進んで二歩下がるような小競り合いに、自分の人生を見るような思いを無視しつつ「右耳に丸、左耳に棒」の均衡を楽しんでいる霜月です（編集Ｇ）
#CÉLINE #EARRINGS #AnaKhouri

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