【SMALL GOOD THINGS】 発売中のSPUR9月号で「6人が向き合った、戦争」というテーマを担当しました。特集内で今日マチ子さんに取材をさせていただいたご縁で、マームとジプシーによる『cocoon』沖縄公演を8月頭の週末に観に行ってきました。 観劇前日には、物語が着想を得たひめゆり学徒隊が、実際に救援活動を行っていた沖縄陸軍病院南風原壕やひめゆり平和祈念資料館へも。 戦跡での風景や展示が生々しく胸に刻まれたせいか、観劇中は女学生たちが命がけで食料を運んだという「飯あげの道」や、病院として使っていた壕の風景がフラッシュバックしたり、平和祈念資料館で見た学徒隊の方々の顔写真がオーバーラップしました。 そして、マームとジプシー独特の演出でリフレインされる台詞や、演者の涙、汗、額にはりついた髪の毛、叫びに意識を奪われているうちに、時間という流れがゆがみ、過去と今の境界線があいまいに。「これは演劇という表現だ」とわかっていながらも、今ではぽっかりと空洞になっていた壕に、当時確かに存在した少女達の姿を目撃した、気がしました。 「時間さかのぼって過去を想像できれば、そのぶんだけ未来が考えられる」とは、『cocoon』原作者の今日マチ子さんの言葉ですが、今、想像できる未来に、どれだけ自分は責任が持てるだろうか、と考えずにはいられません。 今日は広島に原爆が投下されて70年目の8月6日。#13の「『ひろしま』のこと」や、9月号の特集(今日マチ子さんとともに、写真集『ひろしま』を撮影した石内都さんにもインタビューしています)をきっかけに、今一度、戦争があったあの時代に向き合って、想像力をはたらかせてみたいと思います。(編集A)

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SPURのインスタグラム(spurmagazine) - 8月6日 21時30分


【SMALL GOOD THINGS】

発売中のSPUR9月号で「6人が向き合った、戦争」というテーマを担当しました。特集内で今日マチ子さんに取材をさせていただいたご縁で、マームとジプシーによる『cocoon』沖縄公演を8月頭の週末に観に行ってきました。
観劇前日には、物語が着想を得たひめゆり学徒隊が、実際に救援活動を行っていた沖縄陸軍病院南風原壕やひめゆり平和祈念資料館へも。

戦跡での風景や展示が生々しく胸に刻まれたせいか、観劇中は女学生たちが命がけで食料を運んだという「飯あげの道」や、病院として使っていた壕の風景がフラッシュバックしたり、平和祈念資料館で見た学徒隊の方々の顔写真がオーバーラップしました。
そして、マームとジプシー独特の演出でリフレインされる台詞や、演者の涙、汗、額にはりついた髪の毛、叫びに意識を奪われているうちに、時間という流れがゆがみ、過去と今の境界線があいまいに。「これは演劇という表現だ」とわかっていながらも、今ではぽっかりと空洞になっていた壕に、当時確かに存在した少女達の姿を目撃した、気がしました。 「時間さかのぼって過去を想像できれば、そのぶんだけ未来が考えられる」とは、『cocoon』原作者の今日マチ子さんの言葉ですが、今、想像できる未来に、どれだけ自分は責任が持てるだろうか、と考えずにはいられません。

今日は広島に原爆が投下されて70年目の8月6日。#13の「『ひろしま』のこと」や、9月号の特集(今日マチ子さんとともに、写真集『ひろしま』を撮影した石内都さんにもインタビューしています)をきっかけに、今一度、戦争があったあの時代に向き合って、想像力をはたらかせてみたいと思います。(編集A)


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2015/8/6

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