~ワッフル・ラブ 続き~ . . 「掃除終わったんかぁ?」 . 店長の声で我にかえる。 . 『だいたい片付きました!残り90%ってとこですかね♪』 「ほとんど終わってねーじゃねーか。はよせい!」 . ぼ~っと考え事していたのがバレないよう会話でごまかしながら、なんとか片づけも終了。 . 私服に着替え、まだ残ってるスタッフと店長に挨拶した。 . 『お疲れさまでしたぁ♪』 . そそくさとお店をでると常連の男のコが外のガードレールにもたれかかっているのを見つけた。 . . わわっ、さっきの妄想みたいな展開。 あたし、顔赤くなってないかな? へーきだよね?? . ちょっとドキドキしているのがばれないように声をかける。 . 『こんばんは♪』 「あ...えっと...」 『こんなとこでどうしたんですか?お店閉まっちゃいましたよ』 「あの...今日はちょっとバイトが長引いちゃって...」 . あれ?このコ、もしかして緊張してる? 急に自分の中に余裕が出てくる? . 「急いで来たんですけど」 『ふ~ん。もう飽きちゃったのかと思った♪』 「間に合わなかっただけですっ!」 . 必死に抗議するように言ってくる。 でも敬語なんだ。 ちょっと萌える。 . 『今日は残念だったね』 「でも目的ははたせたからいいんです」 『え?ワッフル買えなかったんでしょ?』 「ボク、実は甘いものそんなに得意じゃないんです。でもお姉さんにちょっとでも顔覚えてもらいたくて...」 . . 自分の妄想に近い展開にちょっとキョドってしまう。 さっきまでの余裕が吹き飛んだ。 やばい。なんとか会話を続けないと... . 「あの、このあと時間ありませんか?」 . . いきなりの誘いにびっくりして彼のほうを見ると、顔を真っ赤にしながら下を向いてこっちの返事を待っている。 . なにこれ。中学生の告白みたい。 必死な様子にまた落ち着きを取り戻せた。 . 『んー?べつにいいけど(・∀・)ニヤニヤ』 「ホントですか?やった♪」 『どこいくの?』 「ちょっと気になるお店があって」 . そう言うと、スマホとにらめっこする男のコに連れられてウロウロと梅田の街をあるく。 . おしゃれそうなイタリアンやカフェに行くもすべて「満席です」と断られがっくり肩を落としている。 . . どこも金曜夜に予約なしで入れるような店じゃないのはわかってたけど、口は出さずにおいた。 . ちょっとがんばる姿が見てみたかったのかも。 しかたない。お姉さんが助けてやるか。 . 『あのさぁ、そんな気取ったとこじゃなくてもいいよ。あたしの知ってるとこでよければ連れてったげる♪』 . . 通りからちょっと入ったとこにある行きつけのお店。 マスターに「彼氏?」とからかわれながら奥のソファ席に案内される。 . ようやく店がきまってホッとしたのか、モヒートで乾杯したらちょっと饒舌になった。 . カッコつけようといいお店を選んだけど、行ったこともなくて迷ってしまった。 しかも予約が必要なんて考えもよらなかったと。 . しきりに謝る姿も微笑ましく思える。 これが年下の魅力ってやつか。 . 「すみません。こっちが誘っておきながら」 『別にいいよ。彼氏だったら怒るけどw』 「怒れらちゃうんだボク」 『当たり前でしょ?仕事終わりで暑い中、何十分も歩きたくないの』 「そうですよね、ごめんなさい」 . すぐにしゅんとなる。 かわいいヤツめ。 . たぶんそういうのまだ想像つかないんだろうなぁ。 でもそんなに女のコ慣れしてないのは逆にありかも。 会話の主導権がにぎれるのも新鮮だった。 . この余裕がたのしい。 年下のコを自分好みに育てていくかのような優越感。 . 今まで付き合ったことなかったけど、年下の彼ってのもありかな? . . そんなことを考えながら飲んでると、また一緒にどこか行きたいと言ってきた。 . こんな風にストレートに好意を向けられるのは久しぶりだ。 自分がフラれることがないという安心感からか、ちょっと意地悪してみたくなる。 . 『もうお店に来なくてもいいよ』 「そんなぁ...やっぱ怒ってますよね今日のこと」 『ん~ん。甘いものニガテなら無理しなくていいって言ってんの』 「でもそれじゃ会えない...」 . ご主人様に気に入られようと必死になってる仔犬みたい。 このままだと泣いちゃいそうだから種明かししてやるか。 . 『2人で会う分にはいいよってこと』 「ホントですか」 『ただし今度はもうちょっと準備してからね♪』 . こうして貫録を見せつけるつもりが、年下くんのあまりに素直な言葉に不意打ちをくらった。 . . . 「あの...これからもボクにいろいろ教えてもらえませんか?///」 . . . ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~ . . 今回は女性目線で進めてみました。 . [続き]となってるのはフォロワーさんのキャプにインスパイアされて、話のその後を書いてみた次第です。 . オリジナルは @o_u_chan さんの~ワッフル・ラブ~ #働き者の声 まで . .

m_scapeさん(@m_scape)が投稿した動画 -

モルのインスタグラム(m_scape) - 7月21日 20時39分


~ワッフル・ラブ 続き~
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「掃除終わったんかぁ?」
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店長の声で我にかえる。
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『だいたい片付きました!残り90%ってとこですかね♪』
「ほとんど終わってねーじゃねーか。はよせい!」
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ぼ~っと考え事していたのがバレないよう会話でごまかしながら、なんとか片づけも終了。
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私服に着替え、まだ残ってるスタッフと店長に挨拶した。
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『お疲れさまでしたぁ♪』
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そそくさとお店をでると常連の男のコが外のガードレールにもたれかかっているのを見つけた。
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わわっ、さっきの妄想みたいな展開。
あたし、顔赤くなってないかな?
へーきだよね??
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ちょっとドキドキしているのがばれないように声をかける。
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『こんばんは♪』
「あ...えっと...」
『こんなとこでどうしたんですか?お店閉まっちゃいましたよ』
「あの...今日はちょっとバイトが長引いちゃって...」
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あれ?このコ、もしかして緊張してる?
急に自分の中に余裕が出てくる?
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「急いで来たんですけど」
『ふ~ん。もう飽きちゃったのかと思った♪』
「間に合わなかっただけですっ!」
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必死に抗議するように言ってくる。
でも敬語なんだ。
ちょっと萌える。
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『今日は残念だったね』
「でも目的ははたせたからいいんです」
『え?ワッフル買えなかったんでしょ?』
「ボク、実は甘いものそんなに得意じゃないんです。でもお姉さんにちょっとでも顔覚えてもらいたくて...」
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自分の妄想に近い展開にちょっとキョドってしまう。
さっきまでの余裕が吹き飛んだ。
やばい。なんとか会話を続けないと...
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「あの、このあと時間ありませんか?」
.
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いきなりの誘いにびっくりして彼のほうを見ると、顔を真っ赤にしながら下を向いてこっちの返事を待っている。
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なにこれ。中学生の告白みたい。
必死な様子にまた落ち着きを取り戻せた。
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『んー?べつにいいけど(・∀・)ニヤニヤ』
「ホントですか?やった♪」
『どこいくの?』
「ちょっと気になるお店があって」
.
そう言うと、スマホとにらめっこする男のコに連れられてウロウロと梅田の街をあるく。
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おしゃれそうなイタリアンやカフェに行くもすべて「満席です」と断られがっくり肩を落としている。
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どこも金曜夜に予約なしで入れるような店じゃないのはわかってたけど、口は出さずにおいた。
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ちょっとがんばる姿が見てみたかったのかも。
しかたない。お姉さんが助けてやるか。
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『あのさぁ、そんな気取ったとこじゃなくてもいいよ。あたしの知ってるとこでよければ連れてったげる♪』
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通りからちょっと入ったとこにある行きつけのお店。
マスターに「彼氏?」とからかわれながら奥のソファ席に案内される。
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ようやく店がきまってホッとしたのか、モヒートで乾杯したらちょっと饒舌になった。
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カッコつけようといいお店を選んだけど、行ったこともなくて迷ってしまった。
しかも予約が必要なんて考えもよらなかったと。
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しきりに謝る姿も微笑ましく思える。
これが年下の魅力ってやつか。
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「すみません。こっちが誘っておきながら」
『別にいいよ。彼氏だったら怒るけどw』
「怒れらちゃうんだボク」
『当たり前でしょ?仕事終わりで暑い中、何十分も歩きたくないの』
「そうですよね、ごめんなさい」
.
すぐにしゅんとなる。
かわいいヤツめ。
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たぶんそういうのまだ想像つかないんだろうなぁ。
でもそんなに女のコ慣れしてないのは逆にありかも。
会話の主導権がにぎれるのも新鮮だった。
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この余裕がたのしい。
年下のコを自分好みに育てていくかのような優越感。
.
今まで付き合ったことなかったけど、年下の彼ってのもありかな?
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そんなことを考えながら飲んでると、また一緒にどこか行きたいと言ってきた。
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こんな風にストレートに好意を向けられるのは久しぶりだ。
自分がフラれることがないという安心感からか、ちょっと意地悪してみたくなる。
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『もうお店に来なくてもいいよ』
「そんなぁ...やっぱ怒ってますよね今日のこと」
『ん~ん。甘いものニガテなら無理しなくていいって言ってんの』
「でもそれじゃ会えない...」
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ご主人様に気に入られようと必死になってる仔犬みたい。
このままだと泣いちゃいそうだから種明かししてやるか。
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『2人で会う分にはいいよってこと』
「ホントですか」
『ただし今度はもうちょっと準備してからね♪』
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こうして貫録を見せつけるつもりが、年下くんのあまりに素直な言葉に不意打ちをくらった。
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「あの...これからもボクにいろいろ教えてもらえませんか?///」
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~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
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今回は女性目線で進めてみました。
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[続き]となってるのはフォロワーさんのキャプにインスパイアされて、話のその後を書いてみた次第です。
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オリジナルは @o_u_chan さんの~ワッフル・ラブ~ #働き者の声 まで
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2015/7/21

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