猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 11月23日 10時22分
Bar わたなべ @barwatanabe には、音楽が流れていない。その代わりに、水の音が静かに流れている。
秋田県角館で陶芸をしていらっしゃる渡邊葵さん @aoiw.w.w が、光栄なことに拙著をお読みになって、盛岡まで会いに来てくださった。
その葵さんの弟さん・渡邊匡さんがバーを営んでいる。
使われているのは葵さんが作られた陶器と、葵さんのお師匠さんでもある陶芸家のお父さまの作品。
水と青が織りなす空間で飲むカクテルは、地元の旬の果物を使った一期一会の一杯。
私は二十歳前後、生意気なことに粋なバーを渡り歩いていた時期がある。その時に学んだ、空間と時間の美学にひさしぶりに触れた感覚。
バーはお酒を介して、店主の想うエスプリに身を委ねる場所だ。氷を砕き、整えるところからシェイカーを振ってグラスに注ぐに至るまで、美しい所作そのものが、いたたくべき美味しい酒の味になる。
若かりしころの私は、それに見合っていたかどうか。歳を重ねた私は、少しはそこに近づけたのだろうか。
盛岡に来たら、ぜひまた訪れてみたいバー。
葵さん、匡さん、ありがとうございました。
◎Barわたなべ
岩手県盛岡市菜園1-3-6
納品会館 BF102
019-601-7648
#盛岡デイズ #東京下町時間
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2023/11/23