フィンランド政府観光局のインスタグラム(visitfinlandjapan) - 12月26日 15時24分
フィンランド語でオーロラのことを「Revontulet(れう゛ぉんとぅれっと)」と言います。Revo(repo) はキツネ、Tulet (tuli) は炎、光を指し、北極圏の丘を走り空を照らすキツネを意味します。
ヨーロッパで唯一の原住民、ラップランドにむかしから住み続けてきたサーミ人たちの神話によれば、オーロラは北極キツネが山を走り、しっぽで雪をかき回すときの火花が天に昇ったものだそうです。
サーミの神話集では、全てのものに魂があるとされています。このため生き物にも、そうでないものにもそれぞれの物語があります。岩や木、キツネやトナカイ、空のオーロラ、トナカイを飼育するひとの手にあるナイフ、全ての中に英知があります。日本古来からある、八百万の神様と全く同じように、精神はそれがどこへ行こうとも全てのものの中に存在している、というアニミズムの考え方がそこにはあります。
ラップランドに住むサーミ人がよく口にする言葉のひとつに「Nature rules(自然がすべて)」があります。厳しく長い冬、夏には夜中になっても沈まない太陽、雨や微細な天候の違いによって成り方の違う繊細なクラウドベリー。ラップランドの生活は母なる自然のサイクルに従います。そして四季のはっきりとしたコントラストがそのペースに影響を及ぼすため、そこに住む人々は自然のことをよく知っている必要があります。
誰もいない雪原のなか、心を空っぽにして歩いてみる感覚はなんとも言えません。地平線には素朴で美しい木々が、ピンクと薄紫の空との間に力強く並んでいます。ここは世界の北の果て、ここに生きてきた誰もが自然との一体感を体験してきました。星がきらめく夜空を見つめていると、雪原を走る伝説のキツネのしっぽからふっと火の粉が飛び始めます。舞い上がる光のカーテンの中で、わたしたちは言葉では伝えきれないような感情に包み込まれるでしょう。
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2013/12/26