井上小百合のインスタグラム(sayuri_inoue.official) - 11月5日 23時20分

#シェルブールの雨傘

無事に開幕いたしました。

セリフは一切なく、歌だけで紡がれるこの難解な作品に
全員で挑戦し続けて、葛藤してきた稽古期間でした。

この2ヶ月は、あっという間だったような、
長かったような。。

フランスから音楽アドバイザーとして
来てくださったパトリスさんはじめ、
日本の素晴らしいクリエイティブスタッフの皆さま、
オーケストラの皆さま、温かくて楽しいキャストの皆さまと
全身全霊で駆け抜けてきました。

胸張って、頑張ったなあ！と思える期間でした。

あと、最近はグループ時代にお世話になった
スタッフさんと舞台の現場で再会し、
またご一緒できる機会が多くなってきて、
とても不思議に嬉しく思います！

初日が開けて、ここから、また約2ヶ月、
みんなで最後まで駆け抜けられるよう
精一杯がんばります！



わたしがお話を通じて思うことは…
マドレーヌという役の観点から見ると、
ギイという思いを寄せている人と
結ばれるまでのお話でもあるので、
みんなが幸せを掴むまでの葛藤の物語で
色々あったけどそれぞれの道を見つけたんだな、って
思えるから、すごく感慨深いかったりもするんですけど

ただ、今がどんなに幸せでも、
心の深いところに閉まってある辛い記憶とか
特別な人のこととかって、
みんなあるんじゃないかなと思っていて

人ってそういう経験があるから成長できたり、
本当の幸せを掴めるのかもしれないし、

だから、どん底に落ちるような辛い経験も、
出会いも別れも、全て、
確かに無駄じゃなかったって

遠い過去になったときに、必ずどんなことも
あのとき経験しといてよかったなあ、って、
思えるもののような気もします

恋って幸せで楽しいな、とか、
思い出は常に美しくて切ないなあ…っていう心情が
そのまま音楽や色彩に表れているような作品です


わたしは総じて、『尊い〜〜』って
気持ちになるんですけど
見てくださった皆さんはどうでしょう ？？笑

恋をすると、いつもと同じ景色が色鮮やかに
見えたりする現象と似ている感覚なような、
そんな尊い気持ちになります。


それと、このお話は戦争というものが
根底にありますが、
時代背景が違うから他人事、という訳では
ない気がしていて….

まず、色々な選択肢がある人生の中で、
他人だった2人が出会い、
誰かを好きになったり、互いを思いやったり、、
っていうこと自体が、わたしはすごくすごく
もうすでに奇跡的なことだと思っていて

それが、さらに、一緒に居れるかどうか、
となると、もっともっと難しいことだと思っていて
（現実的に、自分の人生を捧げるくらい誰かと
生涯共に歩むのって、そんな人が居るって、
すごいことだと思います！笑
自分の周りのご夫婦を見てると、
単に、好き！とかだけではない、本当に
素敵な関係なんだなと思って尊敬してます）

若い2人には余計、キラキラしてたときの
夢ゆめしい恋愛のままでは
難しいことって色々あるのかなって、、
今の世の中でも、取り巻く環境や、仕事などによって
左右されることは少なからずあって、

だから、遠い国の、違う時代のお話、とは
思えないないような気がしています。


それと、自分がぐちゃぐちゃになって
どん底に落ちたときに
救ってくれた人とか、出会う人って
本当に大きいよなあって

人は必要なときに、必要な人に出会う、
と言いますけど

それが、ギイにとってのマドレーヌだったり、
ジュヌヴィエーヴにとってのカサールだったり
したのかなあ、、と

そんなことも踏まえ、なんとなくですが
ギイに対して、ジュヌヴィエーヴは<恋>で、
マドレーヌは<愛>という感情を感じさせてくれる
存在だったような気がします

<恋愛>と<結婚>は違うなんて言いますが、
どうなんだろう、

わたしも愛を持ってこの作品に皆さんと臨みたいです！

#マドレーヌ と、もう何年も前に行った
フランスのお写真 🇫🇷🗼◌

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